今日からスタート! 「ポーラ ミュージアム アネックス展2017」が今年も始まります。

  • 文:脇本暁子

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武田裕子「花風の窓」2016年 銀箔 金箔 植物染料 岩絵具 墨 膠/楮紙

パリで400軒、ニューヨークのチェルシー地区で350軒、この数字にピンときた方はかなりのアート通ですね。これらはギャラリーの数。最先端のアートに触れることのできるアートギャラリーが星の数ほどあるのは、さすがアートの都。でも銀座も負けてはいません。意外にも入場無料でアートを楽しめるスポットはたくさんあるのです。ポーラ ミュージアム アネックスもそのひとつ。

通年を通して入場無料ですが、3月3日から開催されるのが「ポーラ ミュージアム アネックス展2017」です。これは毎年、35歳以下のアーティストたちに海外研修を援助しているポーラ美術振興財団が、そのアーティストたちの作品を紹介する目的で1996年に始まって以来、今回で10回目となる展覧会です。ポーラ美術館館長で美術評論家の木島俊介氏監修のもと、8名の若手アーティストたちが選ばれ、前期は「感受と創発」、後期を「繊細と躍動」というテーマで構成されています。前期は「截金(きりかね)」という金箔を細く切って貼り付けて模様を描くという古典技法を継承している日本画家の武田裕子や、インターネット画像や自分で撮影した写真を元に紙上に新しい風景を描きだす彦坂敏昭らの4名が、後期には六本木クロッシングにも出展していた鈴木ヒラク、ベルリンを拠点に制作している秋吉風人などの4名の作品が展示されます。日本国内だけでなく海外でも注目を集めている若いアートの風を感じてみてください。

鈴木ヒラク「Constellation 2」2016年 シルバーインク・墨汁/ファブリアーノ紙

ポーラ ミュージアム アネックス展2017

開催期間
前期:3月3日(金)~26日(日) 「感受と創発」
後期:3月31日(金)~4月23日(日)「繊細と躍動」

開催場所:ポーラ ミュージアム アネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F
開催時間:11時~20時(入場は19時30分まで)
休:4月17日(月)
入場無料

前期参加アーティスト:高木 彩・池田 光弘・武田 裕子・彦坂敏昭
後期参加アーティスト:鈴木ヒラク、中原一樹、秋吉風人、藤原絵里佳

http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/