上野でミケランジェロ展が開催、盛期ルネサンスの頂点を極めた天才を見よ!

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    ミケランジェロ・ブオナローティ『階段の聖母』 1490年頃、大理石

    ミケランジェロ・ブオナローティ(1475~1564年)は、西洋美術史に“君臨”すると言っても過言ではありません。
    システィーナ礼拝堂の『最後の審判』、サン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』やアカデミア美術館の『ダヴィデ』……どの絵も彫刻も、ずば抜けた表現力によってただならぬ生命力をもち、時を超えた崇高さで見る人を圧倒します。

    当時から「神のごとき」と謳われたミケランジェロの、待望の展覧会が国立西洋美術館で始まりました。出品作はミケランジェロの子孫のコレクションを引き継ぐカーサ・ブオナローティから。15歳の頃の作とは信じがたい初期大理石彫刻の傑作『階段の聖母』をはじめ、素描の優品『レダの頭部習作』など、門外不出・日本初公開のものも多い展覧会です。

    また城塞プランの素描など、建築家としてのミケランジェロにもフォーカスが当てられているのもポイント。盛期ルネサンスの頂点を極めた天才の偉業を、ぜひ確かめてください。(Pen編集部)

    ミケランジェロ・ブオナローティ『レダの頭部習作』1530年頃、赤石墨/紙

    ミケランジェロ・ブオナローティ『クレオパトラ』1535年頃、黒石墨/紙

    システィーナ礼拝堂500年祭記念
    『ミケランジェロ展 ― 天才の軌跡』展

    9月6日~11月17日まで

    国立西洋美術館
    東京都台東区上野公園7-7
    開館時間:9時30分~17時30分(金曜および11/2、11/3は20時まで、いずれも入館は閉館30分前まで)
    休館日:月(9/16、9/23、10/14、11/4は開館。翌火曜は休館)
    入場料:一般¥1,400
    www.tbs.co.jp/michelangelo2013

    ☆ミケランジェロについてもっと知りたい!という方は、Penのバックナンバー、
    『ダ・ヴィンチ/ミケランジェロ/ラファエロ 3大巨匠を徹底解剖。ルネサンスとは何か。2』
    (2013年 05月15日号 No.336) をどうぞ。