フィリピンの風景を描いたカラフルな抽象画! 新進女性作家メリッサ・ラ・オーの日本初個展へ急げ。

  • 文:阿部博子

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『“EDEN” by Mellisa la O’/メリッサ・ラ・オー』より。ポップな色使いが目を引く作品『無題』。

メリッサ・ラ・オーは、マニラを拠点に活動するフィリピン人アーティスト。彼女の日本初の個展『“EDEN” by Mellisa la O’/メリッサ・ラ・オー』が2017年12月2日(土)まで、東京・六本木のCLEAR  EDITION & GALLERYで開催中です。

メリッサの作風は、彼女が経験してきたさまざまな分野から派生した技法がベースとなっています。彼女は、90年代にロサンゼルスのSCI-ARCで建築を学んだのち、ニューヨークのコロンビア大学に進学。デザインや建築、アートやサイエンスといった分野を横断するプロジェクトに関わってきました。その経験を経て、「空間」と「場所」に対する問いかけをテーマに制作を続けています。今回の展示作品にある大型の油絵は、自然風景を抽象化したもの。水源や植物、堆積物など、彼女の原風景であるフィリピンの熱帯風景を反映しています。

風景画という文脈の中で、自身のアイデンティティーをカンヴァスに描くかのような彼女の作品は、鑑賞者の潜在意識にある“自然”のイメージに、別の視点を与えてくれるはずです。お見逃しなく。

メリッサ・オーは1974年生まれ。フィリピン出身のアーティストです。

『“EDEN” by Mellisa la O’/メリッサ・ラ・オー』

開催期間:2017年11月10日(金)〜12月2日(土)
開催場所:CLEAR  EDITION & GALLERY
東京都港区六本木7-18-8-2F
TEL:03-3405-8438
開催時間:11時〜19時
休廊日:月、日、祝
会期中入場料無料
www.clearedition.jp