白鳳時代の美しき仏頭がいま、上野に! 『国宝 興福寺仏頭展』は11月24日まで。

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    国宝『銅造仏頭』 白鳳時代 興福寺蔵

    2009年に東京と福岡で開かれ、大ブームとなった、興福寺の『国宝 阿修羅展』から4年。今度は美しい仏頭が、東京にいらしてくださいました!
    興福寺が誇るもうひとつの名宝『銅造仏頭』を主役に据えた展覧会、興福寺創建1300年記念『国宝 興福寺仏頭展』が9月から始まり、好評を博しています。展覧会は興福寺の絵画・書跡から始まり、「板彫十二神将像」(平安時代・11世紀)と「木造十二神将立像」(鎌倉時代・13世紀)、2組の国宝十二神将をすべて展示。日本美術史上、木彫の傑作と讃えられるこれらの十二神将は、いずれも表情が豊かで見て飽きることがありません。
    そして、展覧会の終盤を飾るのが『銅造仏頭』(白鳳時代・685年)。品格ある面立ち、すずやかな目元からは、人々に向けられた深い慈悲が感じられます。
    ちょうど11月17日まで、上野の国立西洋美術館では『ミケランジェロ展―天才の軌跡』が開催中。ルネサンス美術と日本美術について、双方の彫刻と宗教性を比較しながらこれらの展覧会を見るのも面白いと思います。貴重な機会をお見逃しなく!(Pen編集部)

    国宝『毘羯羅大将像(板彫十二神将)』 平安時代 興福寺蔵

    国宝『毘羯羅大将立像(木造十二神将)』 鎌倉時代 興福寺蔵

    興福寺創建1300年記念 『国宝 興福寺仏頭展』

    会期:9月3日(火)~11月24日(日)
    会場:東京藝術大学大学美術館
    住所:東京都台東区上野公園12-8
    TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
    開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)
    休館日:月(11/4は開館)、11/5
    入場料:一般¥1,500
    http://butto.exhn.jp