祝、100周年! 20世紀の芸術活動「ダダ」の“いま”を、スパイラルで体感しよう。

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    Stillllive
    Stillllive with Nigel Rolfe(スティルライブ ウィズ ナイジェル・ロルフ)は、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アーツ、ヴィジュアル・アーツで教鞭をとるナイジェル・ロルフと、その研究室を今年卒業した5名の作家による、パフォーマンスコレクティブ。

    今年で100年を迎えた「ダダ」。その誕生を記念するイベントが、表参道のスパイラルで開催されます。

    第一次世界大戦後、1916年に生まれた芸術運動「ダダ」は、スイスのチューリヒを拠点に広がりました。大戦によってもたらされた虚無感や抵抗を根底に、既存の価値観や閉塞しきった芸術への抵抗を試み、その運動は、「ダダイスム」と呼ばれました。彼らは合理性に侵されている芸術の状況に危機感をもち、そことは真逆の作品を生み出していきます。偶然やハプニングを好んだ彼らは、自らが生きる世の混乱を笑い飛ばすべく、詩やパフォーマンスなど多様な芸術活動を繰り広げていきました。彼らの精神はその後の芸術に道筋を与え、現代の芸術活動にも確実に受け継がれています。

    大きな芸術のうねりとなった「ダダ」を現在的解釈で見られる本展は、TOLTA、Stillllive with Nigel Rolfe、関川航平という3組が参加。20世紀の芸術運動に多大な影響を与えた「ダダ」を、身近に感じられるプログラムとなっています。展示やパフォーマンス以外にも、「DADAポップアップショップ」も登場。関連書籍に加え、江口寿史、グルーヴィジョンズ、so+ba、中村哲也、micca、Sokkuan、タケイチカ、葉山有樹、田渕正敏+WALTZ.、大崎奏矢、ショウジョノトモ らによるウルトラ怪獣ダダをモチーフにしたオリジナルポスターも制作・販売。こちらのダダファンにも注目の内容です。

    発祥の場所である「キャバレー・ヴォルテール」から、「ギャラリー・ヴォルテール」と名付けられた、「ダダ」100周年のお祭り。この夏、ぜひ新しい「ダダ」を感じてみてください。(Pen編集部)

    TOLTA《ジャイアントフィールド・ジャイアントロール》
    TOLTA(トルタ)は、河野聡子、佐次田哲、関口文子、山田亮太によるユニット。

    関川航平《岩を持ち上げられない》
    1990年生まれの美術家。作品を介して起こる意味の伝達について考察する。

    ウルトラ怪獣「ダダ」
    ©円谷プロ

    ダダ100周年フェスティバル + SPIRAL 「GALLERY VOLTAIRE」

    会期:8月4日(木)~28日(日)
    会場:スパイラル 東京都港区南青山5-6-23
    スパイラルエントランス、MINA-TO、スパイラルカフェ、スパイラルホール
    問い合わせ先:TEL:03-3498-1171
    休館日:8月15日~17日 


    事前予約専用メール:dada@spiral.co.jp
    http://dada100.jp
    http://www.spiral.co.jp/dada