ワインだけではない、美しい都ボルドーの芸術の旅を堪能する。

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    『ボルドーの港と河岸の眺め(シャルトロン河岸とバカラン河岸)』ピエール・ラクール(父) 1804-06年 ボルドー美術館 

    ©Musée des Beaux-Arts - Mairie de Bordeaux. Cliché F. Deval. 

    現在、国立西洋美術館で開催中の『ボルドー展』。

    約2万5千年の歴史を誇る、ボルドー。ワインの町とイメージしやすいかもしれませんが、フランスの南西部に位置するこの美しい都ではじつに数々の芸術品が生み出されています。


    この展覧会の見どころのひとつとして、一度は火災をくぐり抜けたドラクロワの『ライオン狩り』があります。猛獣狩りという当時も珍しい光景を迫力あるタッチで描いたドラクロアのこの作品は見どころのひとつです。ほかにもルドンの模写、町にゆかりのある数々の画家や作品の絵画や版画、素描、彫刻などを紹介し、なかにはアキテーヌ博物館からきた『角をもつヴィーナス(ローセルのヴィーナス)』の姿も。貴重な歴史資料からボルドーが生みだしたモンテーニュ、モンテスキュー、モーリャックの著作類、そして市民生活の装飾芸術品までおよそ200点の芸術作品による幅広い展示を行っています。


    ボルドーの洞窟に降り立ったように、展示は地下からスタートします。その絵画の迫力、そしていまだ美しい都とされるボルドーの歴史はじつに興味深いものがあります。ぜひ、足を運んでみてください。(Pen編集部)

    『ライオン狩り』ウジェーヌ・ドラクロワ 1854-55年 175×360cm ボルドー美術館 ©Musée des Beaux-Arts - Mairie de Bordeaux. Cliché L. Gauthier

    『角を持つヴィーナス(ローセルのヴィーナス)』25,000年前頃 アキテーヌ博物館 ©Musée d'Aquitaine - Mairie de Bordeaux. Cliché L. Gauthier

    『銘々用のワイングラス・クーラー(「カルトジオ会修道院」セット)』ジャック・ユスタン陶器製作所 1745-50年頃 ボルドー装飾芸術・デザイン美術館
     Collection du musée des Arts décoratifs et du Design. ©Mairie de Bordeaux. Photo Lysiane Gauthier.

    ボルドー展ー美と陶酔の都へー』
    ~9月23日(水)

    国立西洋美術館(東京・上野公園内)
    開館時間:9時30分~17時30分 金曜日は20時まで
    休館日:月曜、7月21日 ※ただし、7/20、8/10、9/21は開館
    http://www.tbs.co.jp/bordeaux2015/