Casestudy どんな要求にも、「光」で答えを探すスタイル

珠玉の革製品から宝飾品、クルマ、そしてリゾート施設まで。対象となる空間が変わっても、モデュレックスのミッションは変わらない。

PATEK PHILIPPE パテック フィリップ 松坂屋名古屋店

LEDだから可能な、繊細で精密なライティング

PATEK PHILIPPE パテック フィリップ 松坂屋名古屋店

気に入った腕時計を、さらにじっくり鑑賞するためのスペース。
ディスプレイとはまた異なる、手元でアイテムをより美しく見せる照明が施されている。

アイテムを身につけたときの状態までもイメージさせる、品のある照明。ともすれば、ぎらついたままに終わってしまう宝飾品のライティングは、繊細かつ緻密なクオリティが要求されるケースの最たるものだ。

上質な空間をつくり上げるだけでなく、アイテムを美しく表現するための照明。対象が腕時計ともなれば、フェイスへの光の映り込みなども対応が必要で、その難易度は自ずと上がる。華美でありながらも重厚さを担保する、そんな細やかなバランスが必要だ。そこが疎かになると、空間もアイテムもチープなものへと成り下がってしまう。

そこで活躍したのが、LEDを光源としたモデュレックスだ。照らしたい箇所だけに的確な光を与える、狙い澄ましたライティングで、高級腕時計の魅力を存分に引き出すことに成功した。

PATEK PHILIPPE
パテック フィリップ 松坂屋名古屋店
愛知県名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店北館 5F
tel: 052・251・1111
(営) 10時~19時30分 無休(※年末年始を除く)
www.patek.com

手前の腕時計を照らすのがモデュレックス。腕時計が映える、絶妙な技術で照らし分ける。

ASTON MARTIN アトランティックカーズ

巧みな明暗差で、クルマがさらなる色気を放つ。

ASTON MARTIN アトランティックカーズ

クルマの上部にうっすらと見える丸い照明器具。左右各3基ずつ、合計6基のモデュレックスが、
アストン・マーティンのもつ色気を最大限に引き出すよう、配置されているのだ。

映画『007』シリーズでも活躍する英国車、アストン・マーティン。ボディのRが描く曲線、中でも後ろから見た時の"ヒップライン"の美しさに定評のあるクルマだ。

この"色気"を、ショールームという室内空間でいかに表現するか。単に照らし上げればいいというものではない。光量だけでは、モノが見えても色気は漂わない。思わず身を乗り出しそうになるくらいの引力を、クルマに纏わせる必要がある。

この課題をクリアするために、1台あたり6基のモデュレックスが配された。前輪のホイール、サイドボディのR、そして後輪のホイールを、各1基のモデュレックスが左右両面から狙い撃つ。それぞれの曲面が光を受け止め、クルマ全体が粒子の衣で覆われていく。

直接の照明だけでなく周囲の光量をあえて抑えることで、クルマそのものを浮き立たせる効果も。特に夜間のショールームで目にできる色気は、一見の価値がある。

背後からの、ヒップラインの色気も堪能できるライティング。惚れ惚れする美しさがある。

ASTON MARTIN
アトランティックカーズ
東京都港区麻布台3-5-5
tel: 03・3583・8611
(営) 9時30分~18時
無休(※年末年始・夏季休業を除く)
www.astonmartin-atlanticcars.co.jp

KINUGAWA KANAYA 鬼怒川金谷ホテル

ドラマティックな演出で、その気にさせる技術。

日没前後の時間がひと際美しいダイニング。ちょっとカクテルを飲みたくなったり、スムーズに会話が弾んだり。
意識することなくリラックスできる照明演出を、時間帯に応じて展開する。

鬼怒川渓谷を見下ろす、自然豊かな場所に位置するホテル。時々刻々と変化していく緑の表情と、ロビーやダイニング、客室などゾーンに応じた館内の印象、その両者をドラマティックに演出し、あたかもナチュラルなかたちであるように働きかける照明が求められていた。どの時間帯、どの場所にいても画一的なイメージを抱くのではなく、過ごすタイミングによって移ろいを感じさせる"動的な照明"が、さり気なく配されている。

たとえば、大きな窓から山々と渓谷を望めるロビー。ホテルの顔でありながら、押し付けがましい重厚さは微塵もない。自然にリラックスできるよう、調整された明るさの照明が宿泊客にそっと寄り添う。一歩足を踏み入れた瞬間から充実したひとときを予感させ、オフタイムを満喫する気分が盛り上がってくるのがわかる。

光と影が織りなす"企み"に、あえて躍らされたくなるような空間が広がっているのだ。

KINUGAWA KANAYA
鬼怒川金谷ホテル
栃木県日光市鬼怒川温泉大原1394
tel: 0120・12・9999
www.kinugawakanaya.com

上質な「闇」が求められるシガーサロン。明暗のバランスで、居心地のいい空間に。

入り口の門の先では、闇夜に浮かぶかのような茅葺き屋根の家屋が威風堂々と迎えてくれる。
その場に居合わせた瞬間に伝わる、圧巻のホスピタリティ。ここに照明は最小限でいい。

東北の山間に出現した、茅葺きの古民家を主体とする山荘。周囲に無駄な光を発する建造物はなく、外からの明かりは頭上に瞬く星々のみ。ここではもちろん、過剰な明かりは禁物である。せっかくの舞台を台無しにしてしまうからだ。煌々と照らされた日本家屋ほど、興ざめなものはない。最小限でありながら、情感をさらにわきたてる光が必要だ。モデュレックスの能力を発揮する、またとない場である。

あからさまに闇を照らし出すのではなく、明と暗の狭間に生じる"余白"を演出すること。

日常から離れ、明るくなりすぎた現代社会から距離を置くための空間ゆえに、ちょっとした光量や照らす角度のズレが致命傷となる。照らしすぎないこと、照らす場所を絞ることが肝要だ。ここまで足を運んできた宿泊客の思いへ真摯に応えるための、計算され尽くした照明効果により、まるで闇に浮かび上がるかのような宿が誕生した。訪問者を寛ぎの異空間へと誘う、極上の非日常空間を約束してくれる。

落ち着きのある館内を演出するべく、過剰さを排除した。照明を付けすぎないのが大事だ。

WABIZAKURA
角館 山荘 侘桜
秋田県仙北市西木町門屋字笹山2-8
tel: 0187・47・3511
http://wabizakura.com