No.420

古代の美を探して、エジプト

ピラミッドとは? ファラオとは?
古代の美を探して、エジプト

2017年 01月01日号 No.420 ¥648(税抜)

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デジタル版

謎めく美しさを湛え、古来より人々を魅了してきた古代エジプト文明。
いまなお多くの考古学者を研究に駆り立て、
ピラミッドに新たな空間の存在が示唆されるなど、発見が続く。
そこで本特集では、太古にして新発見に満ちた文明の最前線を紹介。
5000年前に肥沃なナイル川沿岸で起こった農耕文明は、
川の氾濫を予知するために天体を観測し、暦や幾何学を発展させた。
そのたぐいまれなる技術力が、ピラミッドや神殿といった巨大建造物、
精緻な工芸品や文字を、いまの私たちに遺したのだ。
しかしこの文明の魅力は、壮麗な遺跡や豪奢な王家の品々にとどまらない。
研究によって解き明かされてきた人々の営みは、
壮大ながら思わず共感するドラマに満ちている。
古代エジプトの研究が専門の考古学者、河江肖剰さんを案内役に、
悠久なる美を発見する旅へ出かけようではないか。

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  • 12月15日発売号は「古代の美を探して、エジプト」と題し、古代エジプト文明を紹介します。いまから5000年前におこり、3000年にわたり続いた古代文明の名を知らない人はいないでしょう。しかし、ピラミッドなどの多くの足跡をいまに残しながら、謎に満ちた文明でもあります。今号は研究や調査によって解き明かされた人々の営みや歴史の歩みを学びながら、この長大で豊かな文明の一端をひも解きます。王たちが繰り広げた壮大なドラマ、美しい工芸品や彫刻、不思議な文字を追いながら、紀元前にタイムスリップ。ギリシャ・ローマ時代から現代まで、人々を魅了しつづけている文明の不変の魅力を追いかけます。
  • 特集を監修いただいたのはエジプト考古学者の河江肖剰さん。3D計測による記録など、ピラミッド解明に新たな可能性をもちこむ気鋭の研究者です。新技術や他分野の専門家とともにスクラムを組むことで謎に迫るその姿は、これまでの考古学者のイメージと大きく異なります。2016年には、米国のナショナルジオグラフィック協会からエマージング・エクスプローラーにも選出されました。特集巻頭では、古代エジプトの魅力はもちろん、自身の研究やピラミッドについてインタビュー。新たな空間の存在が示唆されたクフの大ピラミッドなど、最新の発見が続き、日々更新される歴史を追う研究者の肉声を届けます。
  • 絶大なる権力を誇った古代エジプトの王。その総数はかなりの人数にのぼりますが、ここでは特に歴史に名を刻んだ王朝をクローズアップ、個性あふれる王たちが成し遂げた偉業や功績、逸話について紹介します。まずは、ピラミッドが最も盛んにつくられた古王国時代・第4王朝からスネフェル、クフ、カフラー、メンカウラーの4人の王を。ハトシェプスト女王やご存じツタンカーメンももちろん登場。王の歴史をポイントごとに見ていけば、古代エジプトの主要な動きがわかります。
  • 16世紀の終わり、謎に満ちた古代エジプト文明を解読することになる一枚の石板が見つかります。それが、かの有名な「ロゼッタ・ストーン」。そこには、ギリシャ文字とともにヒエログリフ、ヒエラティックと呼ばれるエジプト語が刻まれていました。いまでいう絵文字のような字体は果たしてどのような文字なのか。縦にも横にも綴られ、表音文字と表意文字が混在する文字列は、当時の研究者たちを多いに悩ませます。そこに表れたひとりの言語学の天才がジャン=フランソワ・シャンポリオン。のちにルーヴル美術館のエジプト美術部門を創設した彼のエピソードとともに、こうした文字の役割についても迫ります。
  • 古代エジプト人にとって神の存在も王同様に絶大でした。自然に対する畏敬の念をもつ人々は、さまざまな神を見出しました。その最大の崇拝対象は太陽で、西の地平へ沈んでも翌朝再び東の空から現れ世界を照らす偉大な存在を、死後の再生を願う人々はこのうえなく崇めたと言います。そんな太陽神ラーをはじめ、冥界の神オシリスやその逸話、さらにユニークな存在の神々も紹介。そこから生じる死生観も独特で、なぜミイラをつくったのか?という答えにもつながります。
  • 世界中のミュージアムに散らばるエジプトの至宝。今回、コレクションで名高い5館をセレクトし、ディレクターや研究者にお薦めの品とともに魅力を語ってもらいました。エジプト考古学博物館からは充実のツタンカーメンコレクションを。ロゼッタストーンで名高い大英博物館、サッカラの発掘新発見に沸くルーヴル美術館、メトロポリタン美術館ではハトシェプスト像から美しい1品を。そして表紙を飾ったネフェルティティ王妃の胸像はベルリン新博物館から。誌上で美術館クルーズをお楽しみください。

目次

ピラミッドとは? ファラオとは?

古代の美を探して、

エジプト

 エジプトはなぜ、時も国も超え人を魅了するのか。

師弟で語らう、ピラミッド研究のこれから。

 クフ王のピラミッドは、どこまで解明されているか。

 宗主国の宝探しが、考古学へと昇華するまで。

謎に一歩ずつ近づく、エジプト研究最前線。

人類最長の文明、3000年の道筋をたどる。

 歴代の王の偉業を、時代別に読み解く。

第4王朝 スネフェル、クフ、カウラー、メンカウラー

第18王朝 トトメス1世、ハトシェプスト、トトメス3世

第18王朝 アクエンアテン(アメンヘテプ4世)、ツタンカーメン(トゥクアンクアメン)

第19王朝 ラメセス2世

 壁画や遺跡から見えてくる、人々の暮らし。

古代の暦や医療や社会の仕組み、一問一答。

これだけは知っておきたい、35のキーワード

 ロゼッタ・ストーンが開いた、文明解読への扉。

永遠の来世を信じた、エジプトの信仰と神話。

 名ミュージアムが誇る、古代の至宝はこれだ。

エジプト考古学博物館/大英博物館/ルーヴル美術館

メトロポリタン美術館/ベルリン新博物館

人の手になる太古の美を、次世代に伝えたい。

その栄光と輝きは、いまも世界中に刻まれる。


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