No.416

ゴッホ、君は誰?


ゴッホ、君は誰?

2016年 11月01日号 No.416 ¥648(税抜)

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デジタル版

時を超え、文化を超えて愛される芸術家の作品には、力強い普遍性がある。
モーツァルト然り、シェークスピア然り。彼らは常に、現代を生きる我々の
「同世代人」だ。フィンセント・ファン・ゴッホもまたそのひとり。
相次ぐ挫折。父との衝突。友との決別。家庭も持てず、未来も見えず、
落ち込んだりアガったり。それでも毎日、筆を握って描く……。
遺された膨大な書簡や作品から見えてくるものは、彼の魂の叫びだ。
「自分は何者なのか?」「何をなすべく生かされているのか?」
それは、いつの時代も若者誰しもが抱く懊悩ではないか。
37年の生涯を駆け抜けた君は、ねえ、いったい誰なんだ?
すべてのPen世代に贈る、渾身のファン・ゴッホ特集です。

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  • Pen11月1日号は、画家フィンセント・ファン・ゴッホの「素顔」に迫る特集です。37歳でこの世を去ったゴッホ。その生涯は、父との衝突、うまくいかない恋愛、努力してもしても評価されない仕事……と、苦闘の連続でした。それは、現代を生きる我々にも覚えのあること。800通余りが残る彼の書簡と、その作品を通じて浮かび上がるのは、生まれてきた意味、「人生のリアル」を問い続ける若者の叫びです。読み終えた時、あなたにはどんなゴッホの「顔」が見えてくるでしょうか?
  • 自画像=自身の姿をカンヴァスに描くと言う行為は、ゴッホにとっていったいどのような行為だったのでしょうか? 33歳から36歳のあいだに約40点の自画像を描いたというゴッホ。1886年にパリで描いた最初期のものから晩年オーヴェール=シュル=オワーズでの作品まで、どれもが個性を放つ画風で描かれた自画像は、当時のゴッホの心情を映し出していたのでしょうか。「自身を見つめる」という行為を通して彼が考えたこと、得たものとは?
  • ゴッホの自画像と聞いて、現代芸術家・森村泰昌さんを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。著名な人物に扮したセルフ・ポートレート作品を中心に多彩な活動をしている森村さんは、『パイプをくわえた包帯の自画像』を見た時に、「これや!」と思ったそうです。そして今年2016年、森村さんは新たなゴッホの自画像に挑みました。1985年に初めてゴッホに扮した時にさかのぼり、この2作品についてお話を伺いました。
  • ゴッホが晩年を過ごした地、オーヴェール=シュル=オワーズ。ピストル自殺をしたという逸話が残っているだけに、ここでの生活はひどかったのでは? と思う人も多いかもしれません。ですが本当にそうだったのでしょうか。医師ガシェをはじめ、肖像に描かれたモデルたちなど、町の人たちとの交流もあったようで、天涯孤独というわけではなかったようです。創作意欲も衰えるどころかさらに描き続けたゴッホ。最後の地での姿を作品から感じ取ってみてください。
  • 精神科医や女優、デザイナーなど、各界で活躍する著名人にもゴッホについて話を聞きました。精神科医の斎藤環さんは、ゴッホの独特のタッチを医学的に分析。女優の酒井若菜さんは大のゴッホ好きだというお姉さんの影響から、幼いころからその作品に触れてきたそうです。ファッションブランド「アンリアレイジ」デザイナーの森永邦彦さんは、ゴッホをテーマにあるシーズンのコレクションをデザインしたことがあるというほどのフリーク。それぞれの視点で語られるゴッホ論は、なるほどと唸るものばかりです。
  • 建築家がいま、自分のために家をつくるなら? 4人の建築家による、建築家の世代、家族構成、新築・リノベ、好みもさまざまな自邸4件を取材しました。巻頭を飾る美和小織さんの自宅は、夫の祖父が始めた音楽学校のビルの1フロアを住まいにリノベーションしたもの。建物の美しさを継承しながら、自分たちの暮らしをどう紡いでいくか。デザインを前面に出すことのない、慎ましくも美しいリノベーションはいまの時代を象徴するかのようです。じっくりと考えられた学びに満ちた家を楽しんでください。

目次

ゴッホ、君は誰?


ファン・ゴッホの言葉と、彼が見た風景。

37歳の君が、追い求め続けた「人生のリアル」

生誕から現代まで、画家と作品が歩んだ道。

キーワード別に、作品の背景を徹底解説。
自画像 │作家の視点①森村泰昌 初期作品 女たち 父と宗教 
じゃがいも 風景│作家の視点②安野光雅 人物のポーズ 色彩 
ゴッホとゴーギャン オリーブ&糸杉 オーヴェール=シュル=オワーズ

いまなお議論を呼ぶ、4つの謎を推理する。

特異な人生を彩った、キーパーソンたち。

かくして、ファン・ゴッホは「巨匠」となった。

弟なくして、フィンセントは存在しなかった。 

テオのひ孫ウィレムが語る、一族の思い出。 

作品と向き合うなら、ファン・ゴッホ美術館へ。

視点はそれぞれ、「私の愛しきフィンセント」論。

そのタッチは、いまもクリエイターを触発する。

ふたりの「G」に光を当てる展覧会、開催中。

ユーレイルパスで、ゴッホの足跡をたどる旅へ。

建築家の自邸から学ぶ、
家づくりのアイデア


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