No.392

切なくて、アラーキー

天才写真家75年の軌跡
切なくて、アラーキー

2015年 10月15日号 No.392 ¥602(税抜)

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デジタル版

「浮世絵の河鍋暁斎が、画鬼って名乗ったじゃない。
アタシは写真の鬼だから、写鬼アラーキーなの」
75歳を迎えた天才写真家は、今日も絶好調だ。
早朝にベランダから空を撮り、朝食を撮影。
寝室で個展のタイトルや題字を筆でしたためる。
午後になると都内のスタジオでモデル撮影を行い、
夜にはキュレーターやマスコミと打ち合わせ。
土日は自宅にこもり静物の作品撮り。休みはない。
その作品は思わず目を背けたくなるようなものや
あまりの美しさに吸い込まれそうなものもある。
生と死、静けさと猥雑さ、狂気とユーモアが潜む
アラーキーの力強い作品は、我々の目に焼き付き、
その裏側にある「切なさ」がいつまでも記憶に残る。

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  • 10月1日発売のPenは天才写真家、アラーキーこと荒木経惟さんの大特集「切なくて、アラーキー」です。赤裸々に撮影当時の様子を解説した傑作の紹介から、普段の創作活動の様子、おびただしい数の作品年表、名言、アラーキーファンの証言、そして撮りおろしの新作まで、アラーキーに肉迫します。
  • アラーキーが天才と言われるゆえんは何なのでしょうか? シャッターを押す回数や、感性、努力、直観……さまざまなものがありますが、我々は秘密の場所で特別なものを発見してしまいました。それは「スクラップブック」。アラーキーが電通に勤務していたときに自主制作していたスクラップブックは約100冊。その中身はのちの写真集へとつながるアイデアの宝庫でした。
  • 過去の傑作の最初のページは『さっちん』から。大学を卒業してまもなく、近所で遊ぶ少年少女の姿を躍動感のある写真でまとめています。第一回太陽賞を受賞した出世作は、その後のアラーキーの活動の礎でもあります。妻・陽子の写真集『わが愛・陽子』や愛猫をスナップした『愛しのチロ』、隠れた名作『東京物語』など、いままでの傑作をアラーキーの証言とともに振り返ります。
  • 「とにかくたくさんページを空けといて!」と天才は言い放ち、締め切りぴったりに珠玉の作品を我々に提供してくれました。全8編にもわたる最新作は、我々の目をくぎ付けにする力作揃い。ポジ、モノクロプリント、ポラロイド、ネガの裏焼き、写真に直接ペイントした作品などその表現方法もさまざま。75歳をこえてますます創作意欲をました巨匠の最新先をとくとご覧ください。
  • これまでに発表した写真集をはじめとする著作は、もうすぐ500に迫ろうとしているほどの超多作ぶり。絶版となっていて、高値で取り引きされているものもあるようです。今回の特集では手に入りやすい近作を十数冊ピックアップし、見どころを紹介。たった5~6年の期間に発表した著作の多さ、多彩な作風、新たなことに挑戦し続ける気概などに、きっと驚くことでしょう。気になった著作はぜひ、書店で手にとってみてください。
  • アラーキー作品世界の魅力を探るため、15人の証言者に登場してもらいました。デビュー直後に被写体となり、写真集をともにつくり上げた鈴木砂羽さん。名著『東京日和』を映画化した竹中直人さん。作風に親近感を感じるという園子温さん。アラーキーに勇気づけられたというレスリー・キーさんetc.。それぞれの言葉で、天才写真家の類まれな磁力を語ってくださいました。

目次

天才写真家75年の軌跡

切なくて、アラーキー


時代からはみ出し、疾走するアラーキー

原点ともいえる、電通時代のスクラップブック

歴史を変えた傑作を、アラーキー自ら解説。
さっちん(1964年)わが愛・陽子(1976年)荒木経惟の偽ルポルタージュ(1980年)東京物語(1988年)愛しのチロ(1990年)センチメンタルな旅 冬の旅(1991年) …ほか

作品展示と出版物で振り返る、 75年の人生。

異なるカメラを自在に操る、複眼的な撮影法。

ますますパワフルな仕事ぶりに、密着取材!

8つのテーマで撮り下ろした、珠玉の最新作。
KaoRi 怪楽園 右眼墓地 ネガエロポリス
アートの秋 KaoRi 淫夏 育子姐さん

天才写真家の魅力をひも解く、 15人の証言。
|鈴木砂羽 女優|竹中直人 俳優/映画監督|平間 至 写真家 |
|園 子温 映画監督/詩人/パフォーマー|大橋 仁 写真家 …ほか

そして、新宿のスナック「花車」は伝説となった。

死への誘惑(タナトス)が刻み込まれた、近作を体感する。

新作展覧会で、変幻自在の写真に酔いしれる。

淫らで楽しくて心に残る、アナーキー語録。


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大人のワードローブ 

Sartorial&Technic DIOR HOMME
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