いま一番クールなヘッドフォン、「ビーツ」スタイルを解剖!

  • 写真:宇田川淳(p1、3)、江森康之(p2)
  • 文:佐野慎悟

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上質なサウンドとクールなデザインが光るヘッドフォンブランド「BEATS BY DR.DRE(ビーツ)」。日本でも確固たる人気を誇るヘッドフォンブランドが魅せる洗練のスタイルを、一挙紹介します。

バーバルも青山テルマも虜にする、洗練のサウンドとスタイル

音楽も装いも彩る、スタイルのあるプロダクト
バーバルさんは、自宅とオフィスの各部屋に一台ずつビーツのヘッドフォンを常備するほどのビーツファン。
「家のどこでもすぐに聴けるようにするためです。レコーディングスタジオで使うのも、ほぼすべてをビーツに変えました」
ビーツの何が、彼を惹きつけるのでしょうか。
「僕の好きな中域の音が、理想通りに聴こえるんです。最初に聴いた時、これはドンピシャだなと思いましたね。また、デジタルになって、データの軽い低音質で音楽を聴くことが多くなりましたが、ビーツは気持ちの部分でその低音質の音楽をも高音質にして届けてくれているような気がします」
ビーツの高品位かつインパクトのあるヘッドフォンは、彼独自のファッションにも、とてもよく合っています。

バーバル Verbal 〈MC、音楽プロデューサー〉
●m-flo、TERIYAKI BOYZ®での活動のほか、数多くのアーティストとコラボレーション。妻のYOONとともにANTONIO MURPHY & ASTRO、AMBUSHといったジュエリーブランドも運営。
シンプルなデザインで、濃厚な音を届けてくれる。
「ビーツのヘッドフォンを使っていて思うのは、日本のスタジオで録音した曲でもどことなくUSフレーバーになることですね。ドラマチックに曲を奏でてくれるというか。最近はスピーカーでなくモバイルで曲を聴く人が多いので、その環境でいかによく聴こえるかを意識してレコーディングしています。その点では、ビーツの濃厚な音質が、私の曲をイメージ通りに届けてくれるんです。流行り廃りのないシンプルさも大好き。ヘッドフォンはレッドとブラックとイエローの3台を持っていますが、どれも永く使いたいですね」

青山テルマ Thelma Aoyama 〈アーティスト〉
●2007年『ONE WAY』でメジャーデビュー。独特でキュートな存在感と、鮮明でパワフルな歌声で瞬く間に音楽シーンの第一線に躍り出る。最新作は4枚目のアルバムとなる『Lonely Angel』。
楽曲に宿る、想いが伝わる。
「サンフランシスコのレコーディングスタジオで仕事をしていた時、数あるヘッドフォンの中でも断トツで気にいったのがビーツでした。クラブやクルマが好きなので、やはり低音の響き方に惹かれました。ルーク・ウッドさんも言っていましたが、音楽は気持ちを伝えるのが大事。その気持ちをそのまま聴く人に届けてくれるのが、ビーツのヘッドフォンだと思います」

マット・キャブ MATT CAB 〈シンガーソングライター〉
●サンフランシスコ出身、日本在住のシンガーソングライター。YouTubeで独自にアップした曲が再生回数1200万を突破するなど、ネットから火が付きメジャーデビューを果たす。現在は、楽曲のプロデュースも手掛ける。
こだわりが醸し出す、音の厚み。
「私が音楽をつくる時、みんなが気付かないような細かい部分にも最後までこだわっています。ビーツのヘッドフォンは、実際に聴いてみると、そんなふうに隅々までこだわってつくられているんだということがわかります。いままで気づかなかったような低音がちゃんと聴こえたり。あと、ビーツをつけて自分の写真をツイートした時、フォロワーの反応がすごかったです」

マコ MACO 〈シンガーソングライター〉
●テイラー・スウィフトのヒット曲「We Are Never Ever Getting Back Together」の日本語カバーをYouTubeにて披露しブレイクしたシンガーソングライター。SNSを通じて独自のファッションにも注目が集まっている。レコチョク年間大賞、ゴールドディスク大賞ニューアーティスト賞を受賞。
ドレーがつくる、唯一無二のブランド
「ドクター・ドレーさんが始めたヘッドフォンブランドということもあり、ヒップホップをやっている身からするとどうしても気になりますよね。なので初期から使っています。しっかりとした低音が印象的でした。また、そういった音質の中身だけでなく、さまざまなコラボやクリエイティビティを通して築いてきたブランディングにも、魅力を感じています」

DJ ダルマ DJ DARUMA 〈DJ〉
●LDH所属。HIP HOPの魂を持って様々なスタイルのサウンドで全国のダンスフロアを盛り上げるDJ。2015年よりニューチームPKCZ(ピーケーシーズ)が本格始動。

デザインも秀逸! 進化を続ける人気機種。

Beats Pill てのひらサイズのポータブルスピーカー
コンパクトボディながら、パワフルなサウンドを生むポータブルスピーカー。ブルートゥース対応で、使用する場所を選びません。内蔵マイクで音声通話も可能。色によって表情の異なるキャラクターのスピーカースタンドにはめれば、個性豊かな佇まいに。スピーカー(H4.5×W19×D4.5cm)各¥22,248、スピーカースタンド各¥5,832
Beats Pill XL いつでもどこでも、野外フェス気分。
『ビーツピル』の特大サイズ。よりソリッドでラウドなサウンドが楽しめます。本体背面にはハンドル付き。『ピル』、『ピルXL』ともに、2台以上のスピーカーでの同時再生や、左右のチャンネルを分けるステレオ再生にも対応。内蔵のリチャージャブルバッテリーは、15時間の連続再生が可能。H10.4×W33.8×D10.4cm 各¥32,400
Powerbeats2 wireless アスリートに向けた、充実のフルスペック
耐水、耐汗設計により、エクササイズ中の使用に適したデザイン。内蔵充電池を搭載し、ワイヤレス通信で最長6時間の連続再生が可能。半径10mの通信範囲により、エクササイズ内容によってはオーディオ再生機器を携帯するストレスも解消されます。24gと軽量のボディが、長時間の使用を可能にしています。¥20,600
Solo2 Wireless 人気機種に、待望のワイヤレスモデルが登場。
ダイナミックかつクリーンなサウンドで、幅広いサウンドレンジをカバーする人気機種。待望のワイヤレスモデルが登場し、より快適な使用感が実現しました。豊富なカラーバリエーションとコンパクトなデザインで、普段のファッションにも合わせやすいでしょう。プレミアム素材のイヤーカップで、音漏れも最小限に抑えています。オープン価格
Studio Wireless 雑踏の中でも、長時間クリアな音質を。
軽量性と耐久性を兼ね備え、リチャージャブルバッテリーは20時間の連続再生が可能。アダプティブノイズキャンセリング機能がオーディオと外界の音のバランスを自動的に調整し、街の雑踏の中でもクリアな音質を確保します。音楽を聴かないときでも、ノイズキャンセリング専用モードの使用が可能。各¥37,800

世界が注目する、ファン垂涎のコラボモデル

FRAGMENT 藤原ヒロシ監修による、クリーンなデザイン
藤原ヒロシ率いるフラグメントデザインによって、素材とカラーリングがリアレンジされた「ソロ2」と「ビーツピル」。グロスシルバー仕上げと洗練されたカラーリングによって、スタイリッシュなデザインに仕上がっています。フラグメントデザインのロゴがアクセント。
HELLO KITTY ポップなキャラで、音楽をもっと楽しく。
去年誕生から40周年を迎え、いまなお世界中で愛され続けているハローキティが、ビーツをキュートにドレスアップ。イヤホンにはリボンがプリントされ、特製のケースが付属します。どちらもシグネチャーカラーのレッド、ブルー、ホワイトでまとめたポップなデザイン。
SNARKITECTURE 大理石の専用ピローに、ヘッドフォンが鎮座。
ニューヨークの現代アーティスト、スナーキテクチャーがデザインした「スタジオ」には、なんと専用のピローが付属。ニューヨークのアトリエで手作りされているピローには、ヘッドフォンがすっぽりとはまるへこみが。しかも素材には大理石がちりばめられています。オールホワイトの洗練されたデザインが秀逸です。

サウンドへの飽くなき探求心。

「サウンド」について、表現者たちと語る夜。

昨年末、ビーツは東京で各界のVIPやメディア関係者を招いて、「サウンド・シンポジウム」と題した大々的なイベントを開催。このイベントに合わせて、ビーツ代表のルーク・ウッドが来日しました。テイ・トウワ、エグザイル ヒロ、バーバルの3名をゲストに迎え、サウンドに対するそれぞれの思いを語り合いました。
「映像の分野ではフルハイビジョンや4Kといった技術革新の話題が増えている一方で、サウンドは取り残されてしまっています。いまこそサウンドも進化を遂げるべき」と、トークショーの冒頭にルーク・ウッド氏は語ります。
「パフォーマンスをする環境が違っても、いかに100%の音を届けるか。その点は常に意識しています」と、バーバル氏はサウンドを正確に再現する重要性を語ります。
「パフォーマンスや音源を届けるうえで、受け手となる人たちがどう感じるか、どうすればメッセージがストレートに伝わるのか、心を動かすためにはどうすればいいのか、そういったところにこだわっています」と、ヒロ氏は音楽がもつメッセージ性に着目。
「いいサウンドは、心と身体を震わせる。いいお酒を飲んでいる時と感覚が似ていますね」と、テイ・トウワ氏。
音楽への思いを強くもつ3人が、ビーツの理念と共鳴しました。
トークショーの後には、バーバル氏がプロデュースしたライブセッションが披露されました。ブレイクビーツのDJユニット、ハイファナとピアニストの武村八重子氏の共演です。力強くビートを刻む電子音のトラックに、グランドピアノの流麗な音色が絡み合う革新的なサウンドが生まれました。
セッションを終えたハイファナのふたりは、ビーツのヘッドフォンを使用した感想をこう語ります。「小振りな見た目なのに、音はパワフル」とジューシー氏。同じくケイゾーマシン氏は、「密度の高い音が、スッと入ってくる感じがとてもいい。クラシックとのセッションは初めてなので、とてもいい刺激になりました」。
一方、武村氏は、クラシックのソリストらしい着眼点で、ビーツのヘッドフォンを評価。「低音の再現力も素晴らしいのですが、ピアノは高音のメロディラインが重要。ビーツは高音も細部に渡って美しく響きますね」
表現者のアートを、できるだけ忠実に届けたい。

今年でブランド誕生から8年目を迎えるビーツは、音楽業界のプロたちから絶大な支持を受け、世界の高級ヘッドフォン市場で70%近いシェアを獲得。ビーツは他のブランドとどのように違うのでしょうか。
「ジョン・レノンやU2、エミネムといった名立たるミュージシャンたちの作品を手がけてきたジミー・アイオヴィンと、ヒップホップ界のレジェンド、ドクター・ドレーによって設立されたブランドです」。現代表のルーク・ウッドがそう語るように、ビーツはこれまで音楽業界を牽引してきた当事者たちが理想のヘッドフォンを追い求め、自らの手で作り上げたブランドです。
「サウンドメイキングの技術は発達しましたが、いくら心血を注ぎ込んで素晴らしい楽曲を作ったところで、その音を再現出来ない環境で再生されてしまっては意味がありません。ビーツのヘッドフォンは、レコーディングスタジオでのサウンドを、できるだけ忠実に再現するように設計されています。彼らが表現するアートをそのまま体験することによって、作品に対する理解も格段に深まります」
また、インターネットの登場で、聴き手側の音質に対する意識が失われつつあるといいます。
「手軽に世界中の音楽が手に入るようになった反面、簡易的なオーディオ機器で再生する、圧縮された音源にしか触れたことのない世代が生まれてしまいました。私たちは、彼らに音楽の本当の魅力を伝えていきたいのです」

ルーク・ウッド President of BEATS
●大学卒業後、ゲフィン・レコードの広報ディレクターに就任。1994年から96年まで、ロックバンド「SAMMY」のギタリストとして活動。ジミー・アイオヴィンが会長を務めるインタースコープ・レコードを経て、2011年より現職。
大成してなお揺るがぬ、創業者たちの熱き思い。

ドクター・ドレーとジミー・アイオヴィンの手によって2008年に誕生したビーツは、創業からわずか7年目にして、オーディオ機器のトップブランドと呼ばれるまでに成長を遂げました。昨年からアップル社の傘下となり、いままさに、盤石の体制とともに日本上陸を果たしています。ミュージシャンたちが生み出すサウンドをいかに忠実に再現し、その情熱をいかに世界と分かち合うか。ビーツはその命題とともに、さらなる発展を図っています。
ブランド設立時、ヘッドフォンの製造と販売のノウハウをもたなかったビーツ・エレクトロニクスは、業界大手のオーディオ機器メーカーとライセンス契約を結びました。それからわずか4年のうちに、彼らは製造から販売にいたるすべてのシステムを社内に構築し、インディペンデントなブランドとして世界の市場に躍り出たのです。ドクター・ドレー、ジミー・アイオヴィン、ルーク・ウッド。ブランドの中核をなす彼ら3人は、音楽業界で積み重ねてきた商品開発、マーケティング、ディストリビューションといったあらゆる経験と知識を駆使して、現在のビーツの姿を作り上げてきました。
音楽が生まれる場所、それはビーツのプロダクトが生まれる場所でもあります。ビーツはこれからも、革新的なプロダクトで我々を驚かせてくれるでしょう。過去の伝説的なミュージシャンたちが、新しいサウンドによって世界を驚かせてきたように。

BEATS BY DR.DRE
jp.beatsbydre.com