「Windows 10」が叶えた、新たなライフスタイルの提案。

  • 写真:杉田裕一
  • 文:高野智宏

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「Windows 10」の搭載で、よりクリエイティブへの親和性を増し、エンターテインメント性をも高めた最新のWindowsノートPC。先頃開催されたプレスイベント『Windows Innovation Day』の取材を通して、音楽・写真・料理など多彩なシーンでの楽しみ方とその魅力を紹介します。

「Windows 10」を搭載する最新ノートPCなら、趣味の音楽制作でも手書き感覚でサポートしてくれる。ライフスタイルをより充実させてくれる、楽しく使えるパートナー的な存在だ。

昨年夏のリリースから約1年半。2度の大型アップデートを経て、さらに機能性と操作性、そしてセキュリティ面も向上された「Windows 10」。今年9月にはアメリカのマイクロソフト本社から、ノートPCやタブレットなどの搭載デバイスの販売台数が、全世界で4億台を突破したニュースが発表されるなど、世界的な評価を高めています。

そんななか、日本マイクロソフトによるさまざまな取り組みと、パートナーであるPCメーカー各社により、この年末に向けリリースされるWindows 10搭載の最新機種を発表するプレスイベント「Windows Innovation Day」が、東京・虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されました。

なかでも注目を集めたのが、会場のエントランススペースに展開された体験ブース。音楽制作や画像編集、料理などの各ブースで、Windows 10を搭載したデタッチャブル(取り外し式)やコンバーチブル(回転式)タイプの2 in 1ノートPCを使用し、趣味や遊び、そしてライフスタイルをより豊かで楽しいものにしてくれる、多彩なデモンストレーションが展開されました。

音楽・写真・料理など、多彩なシーンでの楽しみ方を提供。

従来のスペック重視から「これからは、モノ(デバイス)からコト(体験)へとシフトしていきます」と語る、日本マイクロソフト代表取締役社長、平野拓也さん。
エントランスに設置された多彩な体験ブース。量販店などで展開する「Windowsエリア」と同様に、プロダクトアドバイザーが最新デバイスの特性を活用した楽しみ方をデモンストレーションした。

プレスカンファレンスは、日本マイクロソフトの代表取締役社長を務める平野拓也さんの挨拶からスタート。ここで平野さんは、「Windows 10」が世界的に拡充する背景に、「新たなPCへの期待感」と「働き方の改革とセキュリティの強化」というふたつの要因を挙げました。

「VR(仮想現実)や3Dなど、ユーザーの創造性を刺激する新たなテクノロジーが実用段階へと入った昨今、それら技術を存分に享受できる新たなデバイスへの期待感が高まっています。また働き方が多様化する現在、企業や個人を問わずより高いセキュリティ性が大きな課題。その点フィッシングの脅威から保護する『SmartScreenフィルター』や、生体認証機能の『Windows Hello』など、豊富なセキュリティ機能をもつ『Windows 10』なら、安全な環境を提供できます」と、胸を張ります。

年末のプロモーション展開については、「楽しめるデバイスとしてのPCを訴求していく」こと。また、そのために「店頭でのユーザー体験を充実させる」と表明。大型量販店など全国27カ所に設けた「Windowsエリア」に専門のプロダクトアドバイザーを配置し、Windows 10搭載の最新パソコンによる、趣味や遊びがさらに充実するシーンをデモンストレーションしていくと意気込みを語りました。

動画投稿サイトのお手本を見ながら練習、そして同時に自身の演奏を録画することも。満足いく演奏動画が撮影できたらサイトに投稿し、その腕前を世界に披露してみてはいかがだろうか。

数あるブースでひと際注目を集めていたのが、「音楽」体験ブースです。こちらでは紙の楽譜とペンを使った従来の楽曲制作と同様に、ディスプレイ上の楽譜にスタイラスペンで作曲ができるソフト「StaffPad」のデモンストレーションが行われていました。

このStaffPadは、手書きで入力した音符が即座に取り込まれ、正式な譜面へと再現。再生して音階などを変えたい時も、ペンによりスムーズな変更や消去が可能です。また同じフレーズを繰り返す場合は、そのフレーズをコピー&ペーストすれば、すぐさま楽譜に連続したフレーズを再現できます。

またMIDIファイルの楽曲を取り込み、楽譜に起こすことも可能。さらに紙と同様に楽譜内にメモすることも可能なので、たとえば「ここは力強く!」など、演奏を練習する際の注意ポイントを書き込み、それを見ながら楽器を演奏することもできます。

「StaffPad」の開発には作曲家が監修を務めたため、手書き動作が忠実に再現されている。またコピー&ペーストなどデジタルならではの機能を融合し、より簡単な楽曲制作を可能にした。
デジタルの利点といえば、簡単にトライ&エラーを繰り返せること。変更したい音符はペンの消しゴム機能ですぐさま消去。音符のみならず、楽譜内に手書きのメモを記入することもできる。

楽器演奏が上達するにつれ、その腕前を披露したくなるもの。Windows 10搭載ノートPCなら、たとえば動画投稿サイトでお手本を見ながら、分割画面で自らの演奏風景を撮影することも可能です。また標準搭載の動画編集ソフトを使えば、撮影した動画の編集も簡単。準備段階のシーンをカットしたり、見せ場をスローモーションにしたりと、好みの映像に編集した自信作を投稿できるのです。

StaffPadでプロレベルの作曲環境と演奏体験を。そして上達した演奏テクニックは動画編集ソフトでより印象的に演出し、動画投稿サイトで世界へと発信する――。Windows 10搭載ノートPCがあれば、これまで体験したことのないミュージックライフを、存分かつ簡単に楽しむことができるのです。

「Windows 10」を搭載した、最新ノートPCだからできること。

「photo」アプリはタッチ操作にも適しているため、タブレットモードでの操作もスムーズ。フォーカスポイントを範囲指定し背景をぼかす高度な編集も、ペン1本で簡単に操作できる。
「OneDrive」を使用し撮影画像をクラウドに保管することで、PCが故障や損傷しても大切な画像はウェブ上にしっかりと保存。もちろん、ほかのデバイスへ移行することも可能だ。

「写真」体験ブースでは、より身近なテーマである撮影画像の編集と管理方法を提案します。SDカードに入れたままでは、紛失や破損で大切な画像を失う危険性も。その前にPCへと転送するのが得策です。「photo」アプリのコレクション機能を使えば、「Windows 10」搭載PCへ転送するだけで自動的に保存。撮影画像を楽しむ時も時系列で表示されるため、わかりやすく管理も簡単です。

さらにバックアップするならクラウドサービスの「OneDrive」がお薦めです。Windows 10と親和性が高く、ブラウザのエクスプローラー機能で開けばOneDriveも自動で起動するため、photoのコレクションからドラッグ&ドロップでクラウドへの保存が完了。クラウドに対して難しいイメージをもっていた人にも驚きの簡単操作で、ウェブ上への画像保存ができてしまいます。

またFacebookやInstagramに撮影画像をアップするユーザーも多い現在、簡単に画像編集しワンランク上の“作品”に仕上げることも可能です。photoは編集機能が多彩なため、色温度を調整し画像の雰囲気を変えたり、ポイントをフォーカスして背景をぼかすことも。共有ボタンを押し投稿先のアプリを指定すれば、アップも完了。あとは“いいね!”を待つばかりです。

ディスプレイ画面が回転するコンバーチブルタイプのノートPCなら、多彩な使用スタイルが選択可能。キッチンなど狭いスペースでも、“テントモード”にして無理なくセッティングできる。
調理で手のひらが汚れタイピングができなくても、タッチパネル対応のノートPCなら指の関節部分でも操作が可能。それでも困難な場合は、音声認識機能「コルタナ」がサポートしてくれる。

ノートPCでレシピ動画を見ながら調理したいのに、キッチンには置くスペースがない――。そんな場合も、コンバーチブル(回転式)タイプのノートPCを“テントモード”にすることで省スペース化が実現。またタッチパネルのため指の関節部分などで操作が可能で、ディスプレイ画面を汚すこともありません。

とはいえ、焼きや蒸し時間を知らせるタイマー設定は、ちょっと困難です。そんな時は音声認識機能の「コルタナ」で、「タイマーを5分に設定して!」とオーダーすれば、一切手を触れず音声のみでタイマーをセットしてくれます。またコルタナはWindows 10を最新バージョンにアップデートしておけば、ロック状態からでも起動するように操作性が向上。よりお役立ち度がアップしています。

また出来上がった料理のレシピは、残しておきたいもの。「OneNote」機能の挿入モードでカメラを指定すれば、インカメラの画像がディスプレイ上に表示。そのまま料理を撮影できるとともに、ペン機能で調理ポイントを書き込むことも可能。レシピ画像が増えるごとに、料理の腕前も向上するはずです。

Windows搭載PCにはスマートホン用アプリも豊富なため、LINEなどで家族やパートナーへ「もうすぐ完成!」と知らせることも。また画面を2分割して、同時にレシピ動画の視聴も可能だ。

今回のプレスイベント『Windows Innovation Day』では、パートナーメーカーの12社よりWindows 10を搭載する最新機種14モデルが発表されたほか、発売が開始されたHDR(ハイダイナミックレンジ)対応の最新ゲーム機「Xbox One S」で利用できるコンテンツを年内に40から60タイトルに増加すること。さらに人気ゲームソフトの最新作「ファイナルファンタジー15」のデモンストレーションも行われ、HDRにより実写に劣らない太陽光の輝きや夕景のグラデーションなど、その圧倒的な表現力に会場から感嘆の声が上がりました。

なお現在、前述した全国27カ所の「Windowsエリア」では、Windows搭載 PCが提供する趣味へのサポートや多彩なエンターテインメント、そして充実のセキュリティ機能の紹介を通して、ユーザーに適した最新機種を提案するキャンペーン「My ヒーロー PC」を実施中です。ビジネスはもちろん、趣味に遊びにも、これまでにない体験をもたらしてくれるWindows 10搭載の最新ノートPC――。この休日はぜひ、その実力と魅力を確かめに店頭を訪れてみてはいかがでしょうか。(高野智宏)

●問い合わせ先/日本マイクロソフト 特設サイト「My ヒーロー PC」