建築家・谷尻誠が考える、
4K有機ELブラビアを楽しむ空間作り。

  • 写真:杉田裕一(室内)
  • 写真:江森康之(人物)
  • 文:高野智宏
  • スタイリング:山口友里 360°撮影:bueno
  • Supported by ソニーマーケティング株式会社

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ソニーから登場した4K有機ELパネルを使用したブラビアは、テレビの新たな可能性を感じさせます。この革新的なプロダクト「A1シリーズ」を気鋭の建築家、谷尻誠さんが体感し、A1だからこそ作り上げられる洗練の空間を提案してくれました。

A1の映像が表現する黒の締まりやきらびやかな光の輝き、そして、画面そのものから音を出すという画期的な発想は、視聴者にこれまでにない映像体験をもたらたしてくれる、まさしく革新のプロダクトといえるでしょう。

また、可能な限りディスプレイを薄く、ベゼルを狭くし、スタンドすら背面に隠してシンプルを極めた佇まいは、映像への究極の没入体験を目指してたどりついた、新たなテレビのカタチです。

谷尻誠●1974年、広島県生まれ。穴吹デザイン専門学校卒業後、設計事務所勤務を経て2000年に「SUPPOSE DESIGN OFFICE」を設立。2004年より吉田愛と共同主宰、公共建築のほか店舗設計やインスタレーションなど、幅広い分野で活躍。

そんなA1が広げる空間作りの可能性に取り組んでくれたのが、商業施設に加え多くの住宅を手がける建築家の谷尻誠さん。プロダクトデザインの観点からA1を語ってもらうとともに、谷尻さんと吉田愛さんの率いる建築設計事務所「SUPPOSE DESIGN OFFICE」が設計を手掛けた住空間をアレンジ。よりA1が似合うリビングをコーディネートしてもらいました。

“一面”の存在感を際立たせる、「疎密」なコーディネート。

建築家・谷尻誠さんは、住空間を細かく区切らず大きく活かす建築を心掛けています。ブラビアA1を見てイメージしたのは、そんな広いリビングに配置された佇まいが似合うということ。その存在自体を楽しみたいというのが第一印象。傍らにはチェアが1脚とナチュラルな質感を持つオブジェが数点と、A1の存在感が際立つシンプルなコーディネートを提案してくれました。

「テレビは映像を映し出すためのプロダクトですが、A1の“一面”ともいうべきデザインを見ると、アート同様にそこにあること自体に意味があるように感じました。この美しい佇まいは空間を彩る要素として機能しますし、それはテレビを選ぶ新たな観点にもなります。そこで今回は、アートと一緒にテレビを飾るようなイメージで空間をコーディネートしてみました。僕はアートを置くことは空間に窓を作る行為だと思っています。美しい映像を描き出すA1は、まさしくその世界への入り口となり得るし、それは窓の“向こう側”すら予感させ、A1を置くことが空間に拡張性をもたらす行為だと思うのです」

まるで一枚の絵を立てかけたような、まさに“一面”というべきA1の佇まい。先進の4K高画質プロセッサー「X1 Extreme」が描き出す映像が、かつてないほどの没入感を実現します。

谷尻さんは、さらに今回のコーディネートのテーマを「疎密」という言葉で説明してくれました。インテリアでのその意図とは。

「“疎”つまり余白のある空間と、装飾的な要素を一カ所にまとめた“密”の部分を作るということ。空間に密度の差を持たせることで、メリハリをつけるのです。そうすることで、A1をはじめモノの存在感が際立ってきます。また、ミニマルなデザインと調和するよう、インテリアはシンプルなデザインで統一して、できるだけ要素をそぎ落とします。書籍や石といった手触りのある質感を合わせることでも、雰囲気をもたせつつアクセントになると思います」

65V型と55V型をラインアップするA1。そんな大画面にしてこれまでにない没入感を得られる一面デザインの魅力は、「余白のある空間でこそ引き立つ」と谷尻さんはいいます。

「僕がよく建築設計で用いるのが“ニューラグジュアリー”という考え方。これは、贅沢な家具や装飾を施すということではなく、空間にゆとりがあることを大切にすることです。過密な都市において、余白のある生活空間ほど贅沢なことはありません。そんな余裕のある空間だからこそ疎密というコーディネートのテーマが活きるし、“向こう側”への入り口となる窓として機能し、A1の美しい映像にも心地よく没入できるのではないでしょうか」

アームチェアはブラジルの建築家パウロ・メンデス・ダ・ホッシャが1957年にデザインした「パウリスターノチェア」。カンティレバーのスチールに革の素材感が融合。半世紀の時を経てもそのモダンさは失われません。
中央のスタンドライトは、今年のミラノサローネでも話題となったデザイナー、マイケル・アナスタシアデスによるもので、その光の演出は“空間のジュエリー”と称されます。
写真作品:雑誌や広告のほか、映画監督としても幅広く活躍する写真家・若木信吾さんが故郷、浜松市を見つめたシリーズ。8×10カメラで撮影された描写性の高いアート作品。

あらゆる空間に調和する、研ぎ澄まされたミニマルな佇まいを360°画像でチェック。

開放感に溢れたリビングを贅沢に活かした設置。A1はどこに配置しても、その凛とした佇まいが際立ちます。また、A1を床置きすることで、ラックを用いたこれまでのテレビの配置スタイルとは異なった、より“一面”デザインの存在そのものの魅力を楽しめることでしょう。

サブウーファーは、スタンドに収納。画面を振動させ音声を出すアクチュエーターも、アルミ素材のバーで覆われており、背面も極めてスッキリとしたデザインに仕上げられています。そんな、シンプルで洗練された佇まいのA1ならば、あらゆるスタイルの空間、そしてインテリアとも違和感なく調和し、一面が描く美しい映像による究極の没入体験を楽しむことができることでしょう。

撮影協力:Brillia Tower 代々木公園 CLASSY

映像、音、佇まいが一体となったA1の、最新機能とは。

極限までにシンプルな佇まいの発端は、「すべてが入った一枚板のデザイン」という発想から。そのため、スタンドは背面で支える構造とし正面からその存在を排除。まさに“一枚”と表現すべきシンプルで凛とした佇まいの意匠を実現。上質なアートピースのようにリビングを彩ります。

従来パネル下部の中央に配置していた「SONY」ロゴは、下部左端に極めて小さく配置。「BRAVIA」のロゴも背面のアルミバーへと配置し、画面周辺の要素を徹底的に取り払いました。すべては美しい映像への「究極の没入体験」のための選択です。

テレビ背面の左右に配置したアクチュエーターが画面自体を振動させ、画面に映る被写体の位置に合わせた定位のある臨場感あふれるサウンドを創出します。また、背面のスタンドと一体化したサブウーファーは心地よい低音を再生。映像とサウンドが融合した、リアルで迫力のある映像体験をリビングで実現します。

BRAVIA A1シリーズ

【KJ-65A1】
オープン価格
サイズ:W145.1×H83.2×D33.9㎝
重量:36.2㎏
有効画面サイズ:65V型
解像度(水平×垂直):3,840×2,160(4K)
チューナー:地上デジタル2、BS・110度CSデジタル2、スカパー! プレミアムサービス(4K)1
スピーカー種類:アクチュエーター×4、サブウーファー×1/2.1ch
入/出力端子: ビデオ入力端子1、HDMI入力端子4、光デジタル音声出力端子1、ヘッドホン出力端子1、USB端子3、LAN端子(100BASE-TX/10BASE-T)1

ソニー 4K有機ELテレビ ブラビア「A1 シリーズ」の詳細はこちら


チェア:「パウリスターノチェア」¥270,000/ユニークスタンダーズ☎03・6804・6386
スタンドライト:「キャプテン フリント」¥237,000/日本フロス☎03・3582・1468