ビジネスシーンで試してわかった、ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」の革新性。

  • 写真:星 武志
  • 文:高野智宏

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コンパクトかつスタイリッシュなデザインで、壁際に置くだけで20インチから80インチの大画面を投影する、ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」。この革新的なプロジェクターがビジネスシーンでどのように活用できるのか、クリエイティブの現場から紹介します。

ショーリール(企業紹介動画)を壁面に投影した、シフトブレインのエントランス空間。超短焦点レンズを搭載した「LSPX-P1」は壁際に配置することが可能で、“ポスター機能”によりサイネージのように使える。

空間に溶け込むシンプルなフォルムと、片手で持ち運べるコンパクトなサイズ感など、とてもAV機器とは思えないスタイリッシュなデザインを纏う、ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」。その携帯性やデザインはもちろん、壁際に置くだけで最大80インチの大画面を映し出し、しかも壁面をはじめ机や床にも投影が可能という、従来のプロジェクターではなしえなかったセッティングの自由度の高さが人気を博しています。

小型サイズながらバッテリーとスピーカーを搭載し、屋内のさまざまな場所で映像と音楽を楽しむことができるLSPX-P1は、まさにホームユースとして最適なプロジェクターといえるものです。しかしその携帯性に優れたコンパクトな仕様と多彩な投影スタイル、そしてセッティングの省スペース化が、ビジネスシーンでも大きなメリットとなることはあまり知られていません。

そこでデジタル領域におけるデザインやテクノロジー、コミュニケーションプランニングで高い評価を得ているクリエイティブプロダクション「シフトブレイン」に協力いただき、ビジネスの現場でLSPX-P1がどのように活用できるかを検証してみました。グループミーティングから各自のデスクワーク、そして社内プレゼンやオフタイムの休憩時など、実際の活用シーン例を紹介していきます。

置く場所を選ばない本体設計で、クリエイションをサポート

テーブル上でも22インチの大画面で、共有したいデータや情報をクリアに投影。WindowsやMacなどのPC、タブレット、スマートフォンからもコンテンツを表示できる。

超短焦点レンズを搭載する「LSPX-P1」は、本体の置き方を変えることで従来のプロジェクターのように壁面だけでなく、テーブル上や床面への投影も可能です。また本体に内蔵された加速度センサーにより、投影する画面の向きを検知し、自動で回転。テーブルなどに配置した際も、画面を見やすく調整してくれます。なおテーブルや床に置いた状態で投影される画角は22インチと、十分な大きさで画像や動画データを映し出します。

シフトブレインでは定期的に、プロジェクト単位のグループミーティングを行います。作業スケジュールの確認など共有したい情報やデータを、テーブル上に投影し全員が同一の画面を確認することで、グループ間で齟齬なく状況の認識が可能に。またその場で修正が発生した場合も、PC内のデータを操作し再び投影画面で確認することで、更新した情報を正しく共有することが可能になります。

PCをワイヤレスユニットとHDMIケーブルで接続、データをそのまま紙に投影することで、印刷する手間もなく直接トレースができる。

プロジェクターの活用シーンは情報の共有だけに留まりません。LSPX-P1のクリアな画像ならば、たとえばPC内にある画像データをデスク上の紙に投影させ、そのデータをトレースして複写することも可能です。個別のデスクワークにおいても、さまざまな作業を効率的にサポートしてくれるのです。

アートディレクターの藤吉匡さんは、書体を使ったデザイン制作に活用。PC内のカリグラフィー(書体)データをプロジェクターでデスク上の紙に投影し、トレースとアレンジを加えます。「クリアに映し出してくれるので、細かい作業にも利用できる。また立体のプロダクトに投影して、画像を直接トレースすることもできるので、いろいろな可能性を感じます」とのこと。

シフトブレインではランチ休憩以外にも、1日30分間の休憩が取れる“シエスタ制度”を採用。実際の天候と連動する“天気コンテンツ”を眺めながら、午後の業務に備えて休息を取る。

LSPX-P1は、位置情報から取得した実際の天候と連動する美しい風景動画や時刻表示など、スマートフォンの専用アプリケーションと連携した使い方も提案しています。さらにプリインストールされた風景画像を、まるで実写のように投影する“ポスター機能”を搭載。また個人のスマートフォンに保存している画像や動画をプロジェクター本体に転送し、80インチの大画面で楽しむこともできます。

ビーズソファを配したブレストルームは、リラックスした雰囲気で意見交換するほかにも、ランチ休息や仮眠をとる際にも利用されています。プロジェクターで投影された美しい風景動画で心身ともにリフレッシュして、休憩後の業務にもクリアな思考とコンディションで効率的に臨めそうです。

ビジネスシーンはもちろん、オフタイムでも活躍する存在。

「LSPX-P1」なら投影した資料の上にアイデアを書き込んだり、大画面とクリアな画質でさまざまな会議やミーティングを活性化する効果も期待できる。

シフトブレインの会議室は、片面の壁全体がホワイトボード仕様になっているのが特徴。大勢のスタッフが参加するプロジェクト会議では、この壁面に「LSPX-P1」で案件名や罫線などのフォーマットを投影してブレインストーミングを行ってみました。COOを務める仲村直さんは、「フォーマットに応じた意見やアイデアなどを書き込みながらブレストすることで、散漫になりがちな会議も要点を絞り効率的に進められます」と解説します。

また制作したサイトデザインやテスト動画などを社内でプレゼンテーションする際にも、投影したデータへ直接書き込むことで、よりわかりやすい具体的な指示と修正ポイントの共有が可能になるなど、さまざまな場面での活用法が考えられそうです。

壁面やパーテションに画像を投影するセカンドモニターという考え方は、省スペース化と作業効率を図ったきわめて合理的なスタイルといえるだろう。PCの種類によってHDMIや、Miracastなどの接続が可能。

超短焦点レンズを搭載するLSPX-P1なら、デスクワークの際にPCのセカンドモニターとして使うことも可能です。たとえば自社のFacebookを投影しながら関係者にメールを送ったり、映し出した画像を閲覧しながらセレクトしたものをSNSに更新するなど、投影画像をもうひとつの閲覧用モニターとして活用することで、限られた作業スペースでの仕事の効率化が図れます。

広報担当の松沢香織さんには、プロジェクターの投影画像をセカンドモニターにして実際の業務を行ってもらいました。「プロジェクター本体が軽くコンパクトなので、女性でもストレスなくどこへでも持ち運べます。ほかの業務と平行して自社のFacebookの更新などを行うことが多いので、もうひとつのモニターとして使えるのは便利ですね」と、その使い勝手に納得の様子です。

カフェスペースでは毎月第2木曜の夜に、スタッフ同士の交流を目的としたパーティが開催される。ミーティングや打ち合わせ以外は時計として利用し、リラックスした雰囲気で寛ぐスタッフたち。

シフトブレインには、ランチタイムや休憩時にも利用できるカフェスペースが設けられています。コーヒーメニューや各種ドリンクが常備されていて、終業後にはビールも飲めるという実にうらやましい環境。そんなオフタイムにも、このプロジェクターは活躍してくれます。外部入力機器をワイヤレスユニットと接続し、テレビ番組や映画、ゲームなどのコンテンツを壁面に投影してスタッフ一同で盛り上がることも可能です。

小型サイズながらバッテリーとスピーカーを搭載し、さまざまな場所に画像や動画を映し出すことができる、ソニーのポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」。このコンパクトなボディ設計とたぐいまれな投影性能は、ビジネスシーンはもちろん、オフタイムも含めたあらゆる場面で大いに活用できる存在といえそうです。

ソニー ポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」
プロジェクター本体:約W81×H131×D131mm、約930g
ワイヤレスユニット(同梱):約W135×H35×D135mm、約200g
別売アクセサリー:専用フロアスタンド「LSPX-PS1」
ともにオープン価格
※掲載の写真画像はすべてイメージです。実際の投写映像の見え方は、
コンテンツおよび環境光によって異なります。

●問い合わせ先/ソニー 買い物相談窓口 TEL:0120-777-886
www.sony.jp/video-projector/products/LSPX-P1/special.html