うわさのLED照明、「Philips hue」を遊びつくしました。

  • 写真:江森康之
  • 文:高橋一史

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Wi-Fiに接続して光量や色を自在に変えられるPhilips(フィリップス)のLED照明「hue(ヒュー)」。この照明で実現する新しい生活スタイルを、インテリアスタイリストの川合将人さんとナビゲートします。

部屋のディスプレイの色をチェンジ

デスクライトに取り付けたのは「Philips hue スターターセット」のランプ。
セットはランプが3つとブリッジのセットで、ミックス光表現も手軽にできます。
日本で購入できる「Philips hue」シリーズは3製品です。3つのランプとブリッジ(ゲートウェイ)がセットになった「Philips hue スターターセット」と、拡張製品である置き型照明の「ブルーム」、テープ状の照明「ライトリボン」が現在ラインアップされています。まずは、このシリーズを使うためにマストで導入するスターターセットを試してみましょう !

ランプの口金は「E26」で、ごく平均的なサイズ。ランプといえば、多くの人は大小2種類の口金を思い浮かべるでしょうが、こちらは大きなほうです。部屋全体を照らすシーリングライトは小サイズの「E17」を使用していることが多いですから、導入の際には照明器具の口金をまずお確かめのほどを。
上の2枚の写真では、好みのオブジェなどを飾ったコーナーを照らす、スポット照明として使ってみました。写真はともに、左右に置いたふたつのデスクライトに付けたランプの色をチェンジさせたもの。これほど簡単に部屋のイメージが変わるなんて、照明の効果恐るべしですね! 空間演出のプロである川合さん曰く、「部屋の壁紙を張り替えるのは大変ですけど、照明の色を変えることで、同じような効果を気軽に楽しむことができるんです」
専用アプリ「Philips hue」を用いて照明をコントロール。
指で動かす通り、色と明るさの変化に驚く川合さん。
hueは、パソコンのモニターに匹敵する1600万色以上のバリエーションで、色を変えることができます。見た目の印象でその色をざっくりと分けると、白、赤、紫、青、緑、橙、黄といったところでしょうか。LEDテクノロジーならではのカラフルな世界が広がります。
そして、そのコントロールは、スマート機器にダウンロードする専用アプリ「Philips hue(フィリップス ヒュー)」で行います。写真のように画面に表示された各ランプのポイントを指でスライドさせるという直感的な操作だけで、色や明かりの強さを変えられます。まさにゲーム感覚で、部屋の色が次々に変わっていく様子を眺めるだけでもワクワクする面白さ!
Wi-Fiへの接続は、LANケーブルでブリッジをWi-Fiルーターにつなぐだけ。スマート機器のアプリを起動し、ブリッジのスイッチを押してリンクさせれば、もうセッティング完了です。いちど照明器具に取り付けたランプをいじる必要はありませんから、高いところにランプを設置してしまってもどうぞご心配なく。

ダイニングで仕事をしたいときなどに。

ランプの明るさと色は、写真のように個別に操作することも、統一させることも可能。外出先からインターネットにつないだスマホの操作で家の電気を点けることもでき、防犯対策にも役立ちます!
たとえば家族が寝たあとにダイニングでひとり本を読み、思わぬヒントを得てすかさず仕事をスタート、なんてことはよくありますよね。頭を切り替えて気分一新したい時に、部屋を照らす照明は最大限の効果をもたらしてくれます。従来の照明では、シーンに応じてライトを取り替えるのはたいへんな作業でしたが、LED照明のhueなら瞬時に対応できるのです!
上の2枚の写真では、吊り下げ式ペンダントライトをリラックスできる暖かな電球色にしてみました。寛ぎすぎないムードにするため、わずかに白っぽく、デリケートな調整を施しています。2枚のなかの下の写真、後ろのスポット照明の変化にご注目ください! テーブルと離れた背景をブルーにすることで、あたかもショールームのようなメリハリのある空間になりました。メイン照明をいじらずに、周囲をアレンジさせるだけで、これほどの劇的な変化を味わえるのです。
LEDランプにより、集中力が高まる白い光に。
「Philips hue スターターセット」のおもな内容。3つのランプと、Wi-Fiルーターに接続するためのブリッジが同梱されます。
さて、写真集から着想を得た川合さんは仕事モードに突入することにしました。そこで、両方のランプを日中の光のような限りなく近い白色へと移行。仕事を終えたあとも眠れなくなりそうなほどの、透明感のある光です。蛍光灯とは異なるこの「白さ」を出せるのもLEDならでは。ここではペンダントライトを少しだけ暖色寄りにして、寛いだ雰囲気を演出する配慮も行っています。
hueのスターターセットには、ランプが3つセットされています。同じ室内だけでなく、ほかの部屋にセットして空間ごとに色を変えてみるのも面白いでしょう。また、専用アプリ「フィリップス ヒュー」では、さまざまなシーンがプリセットで用意されていて、3つのランプを異なる色で使うプリセットも用意されています。たとえば「深海」「夕焼け」などを選ぶと、一つひとつのランプが異なる色になり、それをミックスした光で景色が表現されるのです。

仲間が集うテラスパーティでも大活躍!

「フィリップス フレンズ オブ ヒュー ブルーム」を使えば、自宅のテラスが心地よい亜熱帯のバーに早変わり!
屋外の風が心地よい季節にテラスでちょっとしたパーティを楽しみたい時、自宅をトロピカルなリゾートバーに変えてしまう照明器具があります。それがスターターセットの拡張製品である「Philips Friends of hue LivingColors Bloom(フィリップス フレンズ オブ ヒュー ブルーム」。おもに壁や足元を照らす間接照明として使われる床置きタイプのランプです。2014年6月に新登場したこの製品は、間接照明の使い方に馴染みのない初心者でも、試してみればその楽しさの虜になることうけあい!
小型で1個420gと軽量なため、置き場所を選ばず自由にセッティングして使えます。この記事のトップページのリビング風景でも、この照明をグリーンの光のアクセントとして足元を照らしています。
料理や酒の種類、または時間帯によって色と明るさを変えたり、スマホでタイマーをセットして夜になったら自動で点灯・消灯させたりと、遊び方は無限大。

ランプひとつでも十分に華やかな光の恩恵を味わえますが、お薦めしたいのは2個を使って色をミックスさせる演出。上の写真のように同じ壁に2方向から照らしてもいいですし、テラスの対向の角に違う色を用いて、スペースに動きを与えるのも効果的です。

フィリップスが提供しているアプリ以外にも、サードパーティからリリースされているhue用のさまざまなアプリを活用すれば、よりユニークなシーンをクリエイトできます。たとえば花火のアプリなら、スマホから打ち上げ音が鳴り、連動して照明の色が次々に変わり、バーチャルな花火大会気分に浸れるのです。泡立ちのいいビールがウマくなるアプリですね!
音楽と連動したアプリなら、自宅にディスコ空間(古っ)だって出現させられるのです。

貼り付けるだけの超手軽な間接照明。

各階段の踏み板の裏側に、「フィリップス フレンズ オブ ヒュー ライトリボン」を配置。
今回のスタイリングを手がけたインテリアスタイリストの川合さんが、特に心惹かれていたのが「Philips Friends of hue LightStrips(フィリップス フレンズ オブ ヒュー ライトリボン」。こちらも2014年6月発売の新製品です。小さなLEDランプが連なる全長2mのテープ状の照明で、裏面の両面テープで貼り付けるだけで、プロ顔負けの間接照明を自宅に取り付けられます。hueは家庭用として誕生したものですが、川合さんにとっては、店舗を運営するプロに役立つことも、興味を持った理由のひとつだそう。「こうした間接照明を飲食店などでつかう場合は、業者に頼む施工が必要です。このランプなら自分で取り付けられて場所も選びませんから、個人経営の店の人にも便利ですね」
ライトリボンには、LEDが点状に配置されています。2mの製品は、使いやすい長さにカットして使えます(切り取った方のリボンは使用不可)。
ここでは3本を使って階段にセットしてみました。夜間の室内に彩りを添えるだけでなく、足元だけを明るくできるという、実用上のメリットも配慮しています。上段の左の写真はイタリア国旗風(?)、右はフランス国旗のトリコロールにしてみました。ちょっと派手すぎますか、川合さん!?
「いいえ、トリコロール、いいんじゃないですか(笑)。せっかく色と明るさを自由にできるランプなんですから、遊んでしまったほうが面白いですよ」。頼もしいお言葉をいただきました ^^
川合さんが話を続けます。「フィリップスのhueは、日常のなかに非日常を入れることができるプロダクトです。パーティシーンなどでは人とのコミュニケーションツールとしても活用できます。一人の時でも照明で気分を変えられますし、使用用途の広さが素晴らしいと思います」

今回の記事では、照明の色が映えるシンプルで男っぽいインテリアの部屋を想定してみました。皆さんがご自身の部屋にPhilips hueを導入すれば、一人ひとりの個性が際立つオリジナルの生活空間を生み出せることでしょう。

製品概要

フィリップス ヒュー スターターセット
販売価格:オープン価格
同梱内容:600ルーメン(50W相当)のLED電球3個(E26口金)、hueブリッジ・電源アダプタ×1、LANケーブル×1、取扱説明書・保証書
消費電力:最大9W
再現色数:1600万色以上
平均寿命:15,000時間(光束維持率95%を定義)
入力電圧:100-240VAC/50-60Hz
ワイヤレスRFモード周波数帯:2400~2483.5MHz
ワイヤレス通信プロトコル:IEEE802.15.4
動作チャンネル:チャンネル11~26
保証:購入から2年(LANケーブルを除く)


フィリップス フレンズ オブ ヒュー ブルーム
販売価格:オープン価格
同梱内容:置き型LED照明「フィリップス フレンズ オブ ヒュー ブルーム」×1個、取扱説明書・保証書
消費電力:最大8W
再現色数:1600万色以上
平均寿命:20,000時間(光束維持率70%を定義)
入力電圧:100-240VAC/50-60Hz
ワイヤレスRFモード周波数帯:2400~2483.5MHz
ワイヤレス通信プロトコル:IEEE802.15.4
動作チャンネル:チャンネル11~26
保証:購入から2年

※「ブルーム」を使用するには、「フィリップス ヒュー」のスターターセットに含まれているhueブリッジが必要です。


フィリップス フレンズ オブ ヒュー ライトリボン
販売価格:オープン価格
同梱内容:テープ状LED照明「フィリップス フレンズ オブ ヒュー ライトリボン」×1本、取扱説明書・保証書
消費電力:最大12W
再現色数:1600万色以上
平均寿命:12,000時間(光束維持率70%を定義)
入力電圧:100-240VAC/50-60Hz
ワイヤレスRFモード周波数帯:2400~2483.5MHz
ワイヤレス通信プロトコル:IEEE802.15.4
動作チャンネル:チャンネル11~26
保証:購入から2年

※「ライトリボン」を使用するには、「フィリップス ヒュー」のスターターセットに含まれているhueブリッジが必要です。

問い合わせ先/フィリップス ヒュー お客さまセンター TEL:0120-91-4408 huejapan@philips.com  受付時間9:00~18:00(土、日、祝および年末年始を除く)
http://www.meethue.com/jp