多忙なブックディレクター幅允孝の毎日に、オンオフがない理由とは?

  • 写真:杉田裕一
  • 文:小久保敦郎

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「僕にとって料理とお酒は切り離せないもの」。ブックディレクターの幅允孝さんはそういいます。興味の赴くままに飲む幅さんが「いつ飲んでも安心」と話すウイスキー、それは「オールドパー シルバー」のソーダ割りでした。

バーのカウンター席にゆったりと腰掛け、寛いだ表情を見せているのはブックディレクターの幅允孝さん。週のうちどれくらいの頻度でお酒を飲むのかお聞きすると「8回くらいかな」と冗談めかして答えるほどの愛飲家でもあります。その幅さんが「自分にとってデフォルトのウイスキー」と話すのが、「オールドパー シルバー」。近年ますます活躍の場を広げる仕事のこと、そして「オールドパー シルバー」の魅力について話を伺いました。

なにかに興味をもつことが、ブックディレクターという仕事の原点。

幅允孝(ブックディレクター)。BACH代表。本との新たな出合いの場をつくるべく、書店以外の場所での売り場やライブラリー制作を行う。

ブックディレクターとは、ひと事でいうと「いろいろな場所に本屋さんやライブラリーをつくる仕事」だと幅さんはいいます。「もともと書店で働いていたのですが、Amazonで本が買えるようになり、書店に来る人が少なくなった。ならば人のいるところに本をもっていこう、というのが初期衝動です」。たとえばセレクトショップの一角に、ブックコーナーを設置する。「いまは検索型の世の中なので、本に興味があっても自分が知っているものしか手に取りません。だからこそ、知らない本と出合える機会をさまざまな場所に点在させたい。そんな思いを込めて仕事をしています」。

どうすれば普段手に取らない本を手にしてもらえるのか。そのための工夫がブックディレクターとしての腕の見せどころ。

最初の頃はファッション系施設などおしゃれな場所が主な仕事先に。近年は企業ライブラリーや動物園、さらには外務省が海外で日本文化を発信する拠点「JAPAN HOUSE」など、活動場所は多岐にわたります。「先日はサッカーチームであるJFL奈良クラブの公式ブックディレクターに就任することが決まりました。クラブハウスの中に選手のためのライブラリーをつくる仕事です。選手はセミプロなので、午前中はチームで練習、午後になると地元で働いていたりする。だから体調管理やアスリート向けレシピなどプレイヤーとして必要な本だけでなく、セカンドキャリアに関する本も置く予定です」。選書の際に大切にするのは、現地でコミュニケーションを図ること。「自分たちが好きな本だけ並べても、ただのおせっかいになってしまう。実際に使う人の話を聞くことで、そこにあるべき本との距離を縮めていきます」。

企業、日本文化、サッカー……。活動の場が広がるに比例して、仕事としての大変さも増していきそう。「いえ、そうでもないですね。何かに興味をもつというのが、僕らの仕事の第一歩ですから。認知症専門の心療内科でライブラリーをつくったことがあるのですけれど、それは認知症の人と対話し、関連する本を手に取る機会を僕に与えてくれた。その体験は自分にとってプラスだと思うんです」。さらに幅さんは「本は人のようなものだと思っている」といいます。「知らない人と出会うことに僕はポジティブなんです。だから思いもよらない仕事が増えているけれど、ストレスはあまり感じていませんね」。

料理に寄り添うソーダ割りが、おいしさを増幅させる。

代々木上原にある行きつけの「BAR NAKAGAWA」へ。「料理もお酒もつくる人が見えるとおいしさが増す」と幅さんはいう。

一日の仕事が終われば、美味なるものを求めて街中へ。毎日のようにお酒を飲むという幅さんだが、それは体がアルコールを求めているからではなく、「自分の中で食べることと飲むことが一体化しているから」なのだとか。「飲み始めると食が進まない人もいますが、僕はどちらも欠かせません。料理をよりおいしくするものとしてお酒があるし、お酒の味を引き立たせるための料理もある。本棚を編集している人間からすると、その組み合わせの妙というか、食材と液体が混ざり合うことで生まれる驚きが実に楽しいんです」。

「料理の味をていねいに引き立ててくれる。いつ飲んでも間違いないですね」と「オールドパー シルバー」を絶賛。

そんな幅さんがこよなく愛しているのが「オールドパー シルバー」のソーダ割り。「食中酒として素晴らしいんです。お酒って難しくて、料理が変わるとハレーションを起こしたり、主張し合いすぎたりすることがある。でも、シルバーのソーダ割りはなんにでも合うから、いつもびっくりしてしまいます。たとえば、秋刀魚の塩焼きと合わせた時。秋刀魚って皮がパリッと香ばしく、身はふんわりとして苦味もある。つまり香りや歯ごたえ、味わいが多層的な食べものなのですけれど、それを全部受けとめてくれる。まるで名捕手のようですね。キャッチャーミット大きめで、直球でも変化球でもなんでも来い、という感じ。それがシルバーのいいところだと思います」。

フルーティーでスムーズ、そして心地よい爽快感。ソーダとの相性がいいシルバーは、連綿と続く「オールドパー」のDNAを受け継いでいる。

とはいえ、お気に入りのお酒を見つけても、そればかり飲むわけではないといいます。仕事同様、興味の赴くままにお酒を飲むのが幅さんのスタイル。「バーで気になるボトルを見つけて、ちょっと高そうだなと思いつつ、もし迷っているのなら飲んでみる。で、自分という器に放り込んだ時、体や感情がどんな化学変化を起こすのか試してみるんです」。そんな日々の中で出合った「オールドパー シルバー」が、いま幅さんにとってデフォルトと呼べる存在に。「僕は批評家ではないので、読まなくてはいけない本はありません。お酒も自分で飲みたいから飲んでいる」と幅さんは話します。
好奇心を内に秘めつつ、仕事もお酒も自然体で向き合う。そんな幅さんの目線の先に、「オールドパー シルバー」があるのは必然なのかもしれません。

「オールドパー シルバー」
¥3,240(希望小売価格)
問い合わせ先/MHD モエ ヘネシー ディアジオ ディアジオ マーケティング部

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