アロマ豊かな「ソーヴィニヨン・ブラン」に出合う、カリフォルニアワインの旅。【前編】

写真・尾鷲陽介 文・鹿取みゆき

ワイン好きのあいだで着実にファンを増やし続けているカリフォルニア。瑞々しくアロマ豊かな味わいで人気の高い品種「ソーヴィニヨン・ブラン」を追いかけて、注目のワイナリーを訪れました。

アロマ豊かな「ソーヴィニヨン・ブラン」に出合う、カリフォルニアワインの旅。【前編】

いまワインの世界で、生産も消費も飛ぶ鳥落とす勢いなのが、アメリカ。実はフランス、イタリア、スペインの伝統的なワイン産地が生産、消費ともにふるわないなか、アメリカはいずれもが増加傾向にあります。そしてそのアメリカのワイン産業をリードしているのが、カリフォルニアなのです。

カリフォルニアは、アメリカのワイン生産量の実に90%を占めています。しかも飲まれているのは、かつて一世を風靡した手の届かないほど高額なカルトワインだけではありません。もっと普段の生活に密着し、食とペアになって楽しまれる、新しいタイプのカリフォルニアワインなのです。 

カリフォルニアの食のシーンは最近ますますナチュラルに、それでいて洗練されてきています。地元の上質な食材を使いながらも、自由な発想で、世界中の調理法を自在に取り入れて、ノンジャンルの料理を提供する。そうした店では、テーブルにたいていクロスがかかっておらず、店員たちも実にお洒落。そんなクールな店のワインリストは、たいていグラスワインのチョイスも多く、そのリストに必ずといっていいほどオンリストされているのが「ソーヴィニヨン・ブラン」を使ったワインなのです。いまの料理に最もマッチングするのは、ソーヴィニヨン・ブランなのかもしれません。