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ファッション

YAECAの一軒家ショップ、その誕生を追います 【後編】

東京・白金高輪に待望のオープンを果たした「ヤエカ ホームストア」。ここで働くスタッフにお話をうかがいながら、魅力あふれる店のエッセンスを紹介します。

木の温もりと、穏やかな色彩。

玄関を抜けて店内に足を踏み入れると、右手にある広々としたリビングルームに心奪われることでしょう。陽の光が降りそそぐテラスに面したこの部屋と、隣にある小部屋が家具の展示スペースで、実際に室内で使われるシーンを模したショールーム的なディスプレイになっています。テーブル、椅子はもちろん、壁に設置された照明器具も、一部の例外を除き購入できます。
木の温もりと、穏やかな色彩。

2階の天井。もともとあった梁を残して、天板に杉板を張っている。

木の温もりと、穏やかな色彩。

テラスに続くガラス窓は、鉄枠を塗装したオリジナル。

天井は天板を外し、梁(ハリ)をむき出しにした構造です。さらに、梁の上の屋根部分には、オイルを染み込ませた杉板をはめ込むというこだわりよう。この天井と、張り替えたフローリングの床、新しく塗られた白い壁が見事に調和して、優しく居心地のいい空間になりました。ヤエカのファッションアイテムの根底にもある「リラックスしたコンフォート発想」が、このショップではより明確に打ち出されています。
1階の右手は家具、左手は「プレーンベーカリー」(後述)のコーナーです。玄関の正面にはファッションアイテムを扱う2階へと続く階段があります。この階段はあえて表面に塗装を施さず、木の風合いが活かされています。大工さんが削った跡も見た目や手触りで感じられ、高品位でありながらも“人の温もり”を漂わせます。こうした穏やかな空間づくり、ていねいなアイテムづくりがヤエカの世界なのです。人が快適に暮らせるとはどういうことか、彼らによるひとつの答えがこのショップに込められているのかもしれません。
木の温もりと、穏やかな色彩。

1階、小部屋の窓に置かれたインダストリアルなデスクライトは、1930年代の「グラ(Gras)」のアンティーク¥140,400

上段写真:アンティーク家具が置かれたリビングルーム。