「フェリージ」のバッグが選ばれる理由を、 写真家・桐島ローランドさんとひも解きました。

  • 写真: 森山将人(mili)
  • スタイリング:井藤成一
  • 文:佐野慎悟

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ビジネスシーンや週末のバッグに求められる要素とは? 写真家・桐島ローランドさんに「フェリージ」の新作コレクションを体感してもらい、大人の男が持つべきバッグのカタチを考えてみました。

トートバッグ「14/26/PF+A」(W40×H31×D14㎝)各¥68,040/フェリージ(フェリージ 青山店 TEL:03-3498-6912)

時代の空気をうまく取り入れ、自らのスタイルを表現するクリエイターたちが、実際に毎日使っているバッグはどんなものなのか? そんな素朴な疑問からスタートしたこの企画では、各界で活躍するクリエイターたちに、バッグ選びで外せないポイントを率直に語ってもらいます。今回のゲストは、マルチクリエイターとしても活躍する写真家の桐島ローランドさん。厳しい審美眼をもつ桐島さんが、毎日使いたくなる理想のバッグとは?

使いやすさとエレガンスの絶妙なバランス

「仕事の時もオフの時も、トートバッグかバックパックの2種類を使い分けています」
写真家であると同時に、フォトグラメトリーという3D技術を駆使したコンテンツ制作会社の代表でもある桐島ローランドさん。小ぶりなバッグが好みとのことですが、「ちょっとした作業や仕事のメールはオンとオフの境なく常に対応しているので、バッグは15インチのノートPCが入るサイズ感が必須条件」と語ります。

「僕みたいにスーツを着ない職業の人には、普通のブリーフケースでは堅苦しすぎる。だから、このフェリージのバッグのようなブリーフケース風の上品な横長トートがちょうどいい。最近はブランドネームをそれほど気にしなくなったかわりに、軽さや触った時の感触など、よりクオリティに関わる要素に惹かれるようになりました。なにかとネットで買い物をする機会も増えましたが、バッグに関しては必ずお店で実際に触ってから買うようにしています」

黒、茶色、ネイビーなどのベーシックな色を好む桐島さんですが、ちょっとドレスアップする時にはホワイトのアイテムを愛用しているそうです。
「このトートバッグはすっきりとミニマルなボディに、肉厚なレザーのナチュラルな色合いが絶妙ですよね。経年変化でレザーの味わいが増していく感じも大好きなので、このバケッタレザーを使い込むと、どんな表情に変わっていくのか気になりますね」

「一度使い始めると長年愛用するタイプなので、ホワイトのアイテムはどうしても汚れが気になります。でもこれならコーティングが施してあるから安心ですね」
ポリエステルとコットンの混紡生地にPVC加工を施し、最終工程でサフィアーノの模様を型押しした素材は、傷や汚れに強い機能素材。一方でレザー部分は、使い続けるとともに味わいが増すナチュラルな素材感が魅力です。

トートバッグ「14/26/PF+A」(W40×H31×D14㎝)各¥68,040/すべてフェリージ(フェリージ 青山店 TEL:03-3498-6912)

「外側のポケットはタブレット端末を入れるのによさそう。移動中に写真を見たり、電話で話しながらスケジュールを確認する時に、パッと取り出せるから便利ですよね」と桐島さん。トートバッグはエレガントなホワイト×ベージュに加え、シックな印象のブラックやネイビー、カジュアルな印象のベージュ×ダークブラウンのバリエーションも揃います。フェリージのバッグには、開口部にジップが付いているのもポイントです。

使い勝手もさることながら、まずはかっこいいことが大前提。

ダカール・ラリーを完走した経歴をもち、無類のバイク好きとして知られる桐島さんですが、都内の移動は自転車で済ませることがほとんどだそうです。バイクや自転車に乗る時には、身体にフィットするバックパックがお気に入り。
「以前はバックパックにあまりお洒落なイメージをもっていませんでしたが、最近は大人が使えるエレガントなデザインのものも増えて、だいぶ使いやすくなりましたよね」

「必要最低限の機能は欲しいけど、都会で生活している分にはあまり本格的なアウトドアスペックを求めなくなりました。その分、いまは見た目が綺麗なことを優先しています。もの選びは、なによりファッションとしてカッコいいことが大前提。こういった必要最低限の要素で表現する上品なデザインは、毎日使っていても飽きないから重宝しています」
ネイビートーンで統一した組み合わせは、大人らしいシックな雰囲気を漂わせています。

「自転車に乗る時には、サイドからも取り出せる、このジップのディテールがすごく便利ですよね。大きく開けばこんなに口が広がるから、ちょっと大きめの一眼レフでも収納できる。カメラ用のバッグって、なんだかダサいのばかりなんです。機能性にこだわりすぎて、ファッション性が皆無っていうか。だから僕は保護用のカメラケースに入れて、いつものバックパックに収納することが多いです」

マチ幅をしっかりと取ったミリタリータイプのフラップポケットは、デザインのアクセントとしても独特の表情を見せてくれます。
「こんなところにオープンポケットがあるあたりは、機能性だけではなく遊び心も効いていますよね。こういうワンアクションでアクセスできるポケットって、カードケースやコンパクトカメラみたいな、すぐに取り出す荷物を入れるのにちょうどいいんです」

リュックサック「15/54/PF+A」(W32×H39×D13㎝)各¥95,040/すべてフェリージ(フェリージ 青山店 TEL:03-3498-6912)

「週末は子どもと近所の公園でキャッチボールをしたり、サイクリングをしたりして過ごしますが、これなら野球のグローブやドリンクだって入る。こんなにエレガントな見た目なのに、機能面もしっかり充実しているのが気に入りました」
このバックパックは前頁のトートバッグと同じく、バイカラーのデザインとワントーンの落ち着いたデザインの2パターンが展開されています。

「あまり強く主張することはないけれど、昔ながらの手仕事で丁寧なものづくりを追求する、イタリアならではの姿勢に感心させられます。ひと通りお洒落を経験して、これからはもののよさや使い勝手にこだわりたいと思う大人に、フェリージのバッグはちょうどいい」と桐島さん。伝統の手仕事を続けながらもモダンな革新性を忘れない。そんなフェリージのバッグは、大人のライフスタイルにさりげなく溶け込んでくれる存在です。

(1ページ目)ジャケット¥108,000/カモシタ ユナイテッドアローズ、パンツ¥24,840/ジービーエス トラウザーズ、シューズ¥63,720/ソロヴィエール(すべてユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館 TEL:03-3479-8180) シャツ¥24,840/ボルゾネッラ(ユナイテッドアローズ 銀座店 TEL:03-3562-7798) スカーフ¥4,212/ピエール=ルイ・マシア(ラ ガゼッタ 1987 青山店 TEL:03-5468-5330)
(2ページ目)ジャケット(スーツ価格)¥124,200/エリコ フォルミコラ、シャツ¥14,040、チーフ¥4,104/ともにユナイテッドアローズ、タイ¥18,360/フィオリオ、パンツ¥24,840/ジービーエス トラウザーズ(すべてユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館 TEL:03-3479-8180) 腕時計¥864,000/ゼニス(LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン〈ゼニス〉 TEL:03-5524-6420 www.zenith-watches.com)
(3ページ目)ブルゾン¥49,680/アスペジ(ラ ガゼッタ 1987 青山店 TEL:03-5468-5330) セーター¥22,680/スローン(ユナイテッドアローズ 銀座店 TEL:03-3562-7798) シャツ¥14,040/ユナイテッドアローズ、パンツ¥41,040/インコテックス(ともにユナイテッドアローズ 原宿本店 メンズ館 TEL:03-3479-8180) メガネ¥34,560(BJ クラシック/オプティカルテーラー クレイドル青山店 TEL:03-6418-0577)

●問い合わせ先/フェリージ 青山店 TEL:03-3498-6912
www.felisi.net