CLASS SAMURAI JAPAN 02:“着れば笑顔になる”、着心地抜群のロゴ&ポケットTシャツの魅力とは?

  • 写真:森山将人(mili)
  • 文:佐野慎悟

Share:

Penと侍ジャパンのコラボによって生まれたブランド「CLASS SAMURAI JAPAN」。ジャパンブルーのバッグとともに製作したのは、スマイルコットン素材を用いたオリジナルTシャツ。製作を手がけた「スヤード」の鈴木智博氏に、その魅力を訊きました。

「クラスサムライ・ジャパン」のオリジナルロゴをプリントした、ラグランスリーブのオリジナルTシャツ。サイズはS、M、Lの3サイズで展開します。「CSJ ロゴTシャツ」各¥9,800(送料・税込み)

日本を代表する選手たちの熱き戦い。テレビで観戦するだけではなく、もっと等身大の楽しみ方はできないものか? そう考えた小誌Penは、侍ジャパンとともにライフスタイルに寄り添うオリジナルブランド「CLASS SAMURAI JAPAN(クラスサムライ・ジャパン)」を立ち上げました。

アイテムの製作に携わったのは、2人の日本人デザイナー。そのふたり目は丈夫で肌に優しいスマイルコットンから、着心地の良いアパレルを生みだすスヤードの鈴木智博氏。素材づくりから縫製に至るまで、すべての工程でメイド・イン・ジャパンを貫くものづくりと、今回のコラボアイテムへのこだわりをひも解きました。

侍ジャパンと小誌がタッグを組み、ベースボールをスタイリッシュに楽しむオリジナルアイテムが誕生しました。そのコンセプトを体現するのが、プロ野球では馴染みの深い“クラス”という言葉を引用すると同時に、“暮らす”の響きを当てはめた「クラスサムライ・ジャパン」というブランドネームです。メイド・イン・ジャパンのモノづくりにこだわる日本のデザイナーをピックアップし、日本ならではの素材や技術を用いて製作したベーシックアイテム。世界に誇るジャパンプライドを、日々のライフスタイルに取り入れ愛用していきたい。このブランドには、そんな思いが込められています。

こだわりのスマイルコットン、その優しい着心地の秘密は?

「クラスサムライ・ジャパン」のコンセプトに基づきTシャツのデザインを検討するスヤード鈴木氏とスタッフ。表現すべきポイントは、ライフスタイルにさりげなく寄り添う普遍的なデザイン性と、快適な着心地。

「日本の生産技術は世界一」というキーワードをもとに、素材づくりから縫製に至るまで、すべての工程においてメイド・イン・ジャパンを貫くアパレルブランドの「スヤード」。「CLASS SAMURAI JAPAN(CSJ)」オリジナルTシャツの製作に際して、まずデザインのベースとしたのは、スマイルコットンを使用したラグランスリーブのTシャツです。
「スマイルコットンは僕の地元、三重県川越町で生まれた上質なコットンです。この素材でアパレルをつくることが、ブランドを立ち上げる際に大前提のコンセプトとなりました」と鈴木氏。スヤードでは製品の生産も三重県内の工場に発注しており、地元の産業発展に貢献する真摯な姿勢にも共感させられます。

デザインのベースとなったスマイルコットン素材のTシャツ。「レン」がてがけたバッグと同様に素材の魅力を最大限に活かすため、極力ミニマルで飽きのこないデザインが徹底されています。
丈夫で肌に優しいスマイルコットンの魅力と、野球に明け暮れた自身の高校時代について語る鈴木氏。現在は名古屋に拠点を設け、小規模ながらハイクオリティな制作活動を続けています。

「高校時代は野球部に所属していたのですが、三重県大会の決勝で敗退し、夢の甲子園には行けずじまいでした。プロ野球選手にはなれなませんでしたが、こんなかたちで侍ジャパンに関わることができて光栄です」と鈴木氏。彼の母校、海星高校といえば、甲子園出場の実績も多い三重の名門校。プロ野球でも同校出身の選手が活躍しています。バットを裁縫道具に持ち替えた鈴木氏は、実家から車で5分の距離にある「片山メリヤス」が開発した、スマイルコットンの魅力を発信すべくスヤードを立ち上げました。野球選手ではなくとも、彼はメイド・イン・ジャパンのプロダクトを武器に世界で戦う立派な“侍”なのです。

スヤードのアパレル商品を製作する三重県の縫製工場。低コストな海外の工場に委託することなく三重県内の工場に発注することで、地元の雇用や産業の活性化にも貢献しています。
同じく三重県の縫製工場にて。スマイルコットンが世に生まれたのは1973年のこと。開発した片山メリヤスは、元々皇室献上品の肌着を生産していた三重県川越町にあるメリヤス工場。この地は明治時代から紡績業が盛んだった。
縫製工場にストックされているアパレル用の副資材。日本の工場は分業制が多い中、この工場では「レン」のバッグ製造工場と同じく生地の裁断から縫製、仕上げまでを一貫して行っている。

糸はわたの繊維を撚ることによってつくられますが、スマイルコットンはその撚りを戻してわたそのもののように柔らかな糸を使用しています。撚りグセによって繊維の間に空間が生まれたスマイルコットンは、より柔らかく、軽く、肌に優しい素材となっています。同時にこの構造が保温性、吸水性、蒸散性も高めています。開発当初からベビー用品をはじめ、敏感肌やアトピー患者向けの商品にも使われている素材です。また度重なる使用で繊維の空間が潰れたとしても、洗濯をして繊維をリラックスさせることで本来の柔らかさが戻ります。一度袖を通せば、その着用感の違いに心を奪われるはずです。


Penのウェブ通販サイト「Pen SELECT」にて、今回の記事でご紹介している「CLASS SAMURAI JAPAN」のアイテムを販売しています。数に限りがあるので、お早めにご購入ください。

お買い上げはこちらから ≫ class.pen-select.jp

関連記事:CLASS SAMURAI JAPAN 01:ジャパンブルーがあざやかな、スペシャルコラボのトート&リュックにご注目を!

好みに合わせて選べる、4タイプのデザインTシャツ

Tシャツのプリントやポケットのサイズ感を話しあう鈴木氏とPenのアートディレクター志村正人氏。シンプルなデザインだけに、ディテールのちょっとした違いが全体の表情を大きく変化させます。

「クラスサムライ・ジャパン」のロゴは、Penのアートディレクターを務める志村正人氏によるデザイン。「熱心な野球ファンしか着られないような“ザ・応援グッズ”ではなくて、ファッションとして取り入れられるスタイリッシュなTシャツにしたいと思いました」と志村氏。そこでイメージしたのが、カレッジTのようにスポーティで、ロゴをアクセントとして効かせたデザインです。「CLASS」、もしくは「CSJ」の文字を印象的に用いることで、ライフスタイルに馴染む洗練されたデザインに仕上がりました。カラーはベーシックなホワイトとグレーの2色。ロゴTシャツとポケット付きTシャツの2型を製作しました。

サイズ違いで数パターン出力したロゴのサンプルを、それぞれTシャツの上に乗せてサイズ感とプリント箇所を細かく調整。ポケットTシャツには袖口に「CSJ」のロゴを採用しました。
ポケットTはフロントにロゴを用いないシンプルなデザインですが、実はポケットの形状がホームベース形。サイズ比率を本物と同様に設定し、こちらもポケットの大きさを何度も調整しました。

「デザインのベースはラグランスリーブのベースボールTシャツをイメージしました。ベースボールTは一般的に七分丈でダボっとしたシルエットのものが多いですが、それだとスタイリングが難しいですよね。だから半袖でスリムフィットにしました」と鈴木氏。彼も「レン」の柳本氏と同様に素材の魅力を感じてもらうことが第一で、目を引く奇抜なデザイン性は求めていないとのこと。「毎日使えてライフスタイルに溶け込むものにしたいので、デザインはなるべくベーシックに見えるようにしています。ちょっとしたディテールや、上質な肌触りで違いを感じていただけるはずです」

完成度の高いスヤードの定番Tシャツがデザインベースなので、どのTシャツでもロゴのサイズ感やプリント位置が最大の議題。鈴木氏もメジャーを取り出し位置取りに余念がありません。
「CLASS」、「Samurai」、「JAPAN」をそれぞれ書体違いで配置することで、アクティブでスポーティなイメージが表現されています。ロゴに加え、ブランドタグや下げ札などもトータルでプロデュースしています。
鈴木氏が作成したTシャツのデザイン仕様書には、細かいディテールの縫製や加工の指示が記載されています。この日の話し合いによりミリ単位の修正が入ったので、その内容を反映した状態で生産にかけられます。

上質な国産の素材を使い国内生産を貫くスヤードの商品は、一般的なTシャツと比べると大量生産に向かず減価も膨らんでしまいます。しかしクオリティに対するこだわりを第一に優先する鈴木氏は、ブランド規模や物流、生産コストを最小限に保つことで満足のいく商品を作り続けています。それによって、プレミアムTシャツともいえる上質な商品を提案しながら、現実的な価格帯での商品化が可能になっています。世界に誇るジャパンプライドを、ライフスタイルに取り入れ気軽に愛用したい。その願いは、妥協を許さない“侍”のこだわりなくして実現しないのです。

Penのウェブ通販サイト「Pen SELECT」にて、今回の記事でご紹介している「CLASS SAMURAI JAPAN」のアイテムを販売しています。数に限りがあるので、お早めにご購入ください。

お買い上げはこちらから ≫ class.pen-select.jp

関連記事:CLASS SAMURAI JAPAN 01:ジャパンブルーがあざやかな、スペシャルコラボのトート&リュックにご注目を!

ベースボール魂をさりげなく、デザインに取り入れて。

試作を繰り返したホームベース形のポケットは、小さめのサイズ感でさりげなく。左袖には「CSJ」のロゴがプリントされています。「CSJ ポケットTシャツ」各¥9,800(ともに送料・税込み)
Tシャツと同系色のロゴを用いることで、ロゴの主張を抑えてあくまでさりげなさを表現しています。シンプルなデザインながら、ラグランスリーブがアクセントに。「CSJ ロゴTシャツ」各¥9,800(ともに送料・税込み)

完成した4タイプのTシャツは、どれもベースボールTシャツをイメージしたラグランスリーブの半袖デザイン。毎日着ても飽きのこないシンプルなデザインで、定番の一枚として愛用できるはず。特に着飾るわけではなく、なんとなく着ているいつものTシャツ。着心地が良くて、デザインも洗練されていてさりげない。こだわりの詰まったメイド・イン・ジャパンだからこそ、そんな“ちょうどいい”一枚としてライフスタイルに溶け込んでくれるのです。ジャパンプライドを感じるTシャツを着て、世界一奪還を目指す侍ジャパンをぜひ応援してください!

Penのウェブ通販サイト「Pen SELECT」にて、今回の記事でご紹介している「CLASS SAMURAI JAPAN」のアイテムを販売しています。数に限りがあるので、お早めにご購入ください。

お買い上げはこちらから ≫ class.pen-select.jp

関連記事:CLASS SAMURAI JAPAN 01:ジャパンブルーがあざやかな、スペシャルコラボのトート&リュックにご注目を!