Yuki Kusano

Yuki Kusano / Editor
草野 裕樹/エディター

1976年愛知県出身。高校卒業後、関西6年、東京に6年間暮らし、2006年に離島好きが高じて沖縄に移り住む。沖縄では地元の出版社に勤務。三線、紅型、やちむんなど沖縄の伝統文化に触れることで、手仕事の魅力を知る。2009年に編集プロダクション「ミクロプレス」を設立。地元目線の情報にこだわり「今の沖縄」を正確に伝えることを目標として雑誌の編集や執筆を担当。趣味はうつわ集め。http://www.micro-press.net/

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アカミネサイクリング

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工房の扉を開けてまず、驚いた。

入って左手の壁には2台のマウンテンバイクが吊され、壁には自転車のパーツ(ディスクブレーキ)にも似たオブジェが飾られていて、棚にはフレームらしき形をした作品が並べられていた。流されていた映像も海外の自転車レースとくれば、ここが陶芸の工房ではなく自転車屋のガレージだと思ったとしても不思議ではないだろう。


陶芸家の赤嶺学さんと聞いてまず頭に浮かぶのは、生命が宿っているかのような有機的な形であり、時間の経過を感じる風化したようなデザインだったりするけど、それらを見事に自転車の中でも表現していた。自転車をモチーフにしたオブジェだけど、器との共通性を感じたのは、やはりこの有機的な形。今にも動き出すのではないかという、期待感がたまらない。ちなみに第一号機は赤嶺さんの中ではシーサーだったという。


とにかく研究好きだと話す赤嶺さんは、土を水で濡らし急激に乾かし負荷を与え、あえてひび割れを引き起こすなど、本来陶芸家が実践しない作業を行い、自分の形を追い求めている。土の表情や釉薬から、時間の経過、朽ちたような風化した痕跡を作りだす卓越した技に感動させられる。海岸に打ち寄せられた貝殻のような、はたまた何億年も眠っていた化石のような。そんな世界感を今は自転車という題材でも表現している。



12月に、この自転車のオブジェの展示会が沖縄市のプラザハウスで行われる。是非、一度足を運んでみてください。


『CYCLE ANTHROPOLOGY by アカミネサイクリング2015』
12月16日(水)〜28日(月)
会場PLAZA HOUSE SC 3FRYCOM ANTHROPOLOGY
住所・沖縄市久保田3-1-12
098-933-1142
11:00〜19:00(入場無料)

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