Takahiro Tsuchida

Takahiro Tsuchida / Design Journalist / Writer
土田 貴宏/デザインジャーナリスト/ライター

1970年北海道生まれ。会社員などを経て、2001年からフリーランスで活動。国内外での取材やリサーチを通して、雑誌をはじめ各種媒体に寄稿中。家具などのプロダクトを中心とするデザインと、その周辺のカルチャーについて書くことが多い。法政大学デザイン工学部などで兼任講師を務める。趣味は飲酒とインスタグラム。
http://txtxtt.blogspot.jp/

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VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

   

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

   

ここしばらく話題のファッションブランドというとひとつには Vetements かと思うのですが、いまだにその魅力が正直よく分からない。デザイナーがインタビューで話していることもさほど新味があると思えず、Vetements を着ていて格好いい人は Vetements を着る前から格好いい人という気がする。ただし、分からないというのはまったくネガティブな意味でなく、むしろその逆で、理解や把握ができないから興味を惹かれるところが大きい。自分にとって当初そんな存在だったものが、何かのきっかけで、なくてはならないものになることは実際多い。

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

そんな Vetementsですが、このTシャツは無性に惹かれるところがあったもの。胸に「T-shirts」とあり、背中には「A T-shirt (or t shirt, or tee) is a style of unisex fabric shirt, named after the T shape of the body and sleeves. It is normally associated with short sleeves, a round neckline, known as a crew neck, with no collar.」とWikipediaのT-shirtsの定義の冒頭部分をほぼそのまま引用している。自己言及とデジタル時代のマス向けサービスをテーマにすることで、ヘインズの安価なプロダクトが哲学的な何かになった、と言えなくもない。4月のミラノサローネ取材の際にナヴィリオ運河近くのAntonioli で購入して、家人へのおみやげになった。

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

   

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

そして上の写真は先月、ニューヨークのデザインウィークの取材のついでに寄ったメトロポリタン美術館の「Rei Kawakubo/Comme des Garçons: Art of the In-Between」展の様子。コム デ ギャルソンも、初期から熱狂的なファンがいた一方、ある時期まで広く理解されにくいものだったに違いない。そして、今まで写真でしか見たことのなかったコレクション作品を間近で見ると、自分はまだまだ全然その創造性を分かっていないと感じざるをえない。対立する2〜3の概念の中間に個々の作品を位置づけるキュレーションは、その「読み解こう」という姿勢に強く共感できた。

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

   

VetementsのTシャツ、川久保玲の展覧会

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