Tsukasa Kondo

Tsukasa Kondo / Actor / Writer
近藤 司/役者/脚本家

兵庫県神戸市出身。2008年渡米。以後東京とNYCを中心に役者/脚本家としての活動を続ける。最近ではYouTube上で全6話が公開されているWebドラマ「2ndアベニュー」の脚本を担当し、役者としても出演をしている。モットーは「よく食べて、よく寝て、二度寝する」。

2ndアベニュー第一話 http://youtu.be/9jbXtOYNS1w
公式ウェブサイト http://www.tsukasakondo.com

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パナソニックの同性婚容認から考える 日本という国の今後

パナソニックの同性婚容認から考える 日本という国の今後

David Bowie自宅前の献花(1月)

いつもブログの内容と関係ある写真をアップロードしようしようと思うのですが、あまり写真を撮らないので難しいです。写真無しでも投稿して良いか編集部様に聞いてみようと思います。(でも勇気が無いので多分きけません。)


ところで、

パナソニックが社内規定で同性婚を容認することを発表しました。(リンク:毎日新聞

こういったニュースを聞くにつれて、日本という国の文化が今後どうやって変化していくのか考えさせられます。


パナソニックが同性婚を容認するのも、任天堂がゲーム上で同性婚ができないことに対して謝罪するのも、アメリカの複雑なPC(政治的な正しさ)が日本のエンターテイメントに入りこんでくるのも、大きな理由として



日本の大企業が生き残るためにはグローバル企業になるしか無い



という点が一つ挙げられると思います。なぜか。


グローバル企業になる、とはただ世界のマーケットに対してプロダクトを売るだけではありません。欧米、アジア各国に支社を持ち、現地の優秀な人材を惹きつけられるような報酬や福利厚生を整備し、公平な評価基準を持たないといけません。


「うちは日本の会社で、日本の慣習はこうだから」と外国で働いている社員たちに従来のやり方を説明なしで押し付けることはできません。優秀な人材をキープできないからです。


なので今、日本の大企業たちが生き残りをかけて必死で行っている改革には


国内の能力の高い(ハイポテンシャル)な人材をグローバルに異動できる人材へトレーニングする

日本人役員に対する外国人役員の割合を増やす

国内における評価制度をグローバルな制度と一致させる(年功序列制からパフォーマンスの評価へ)


などが含まれています。企業内のルールや規定を欧米などで求められるものに合ったものにする必要があるんですね。合わせないにしても、なぜ合わせないか、なぜその方が効率性が良いのか、株主や海外の従業員などに言葉で説明できる必要があります。


なのでこういったLGBT・人種マイノリティといったダイバーシティに配慮した社内規定の変化というのは、収益の大部分を占めるグローバルマーケットにおけるプレイヤーとして、グローバル企業がせざるを得ないという側面があります。


パナソニックに限らず、こういったグローバル企業となった日本の大企業は日本国内で見てもメジャーな就職先として存在し続けます。海外に興味もないし、一切海外に出たこともない日本人の若者であろうと、日本の優秀な大学を出て、ハイレベルなキャリアを目指す人たちはグローバル企業が内面化していくこういった価値観を自然と内面化していくと考えられます。



アメリカで同性婚が合法化された時、「日本で同性婚なんて成立するのは50年後かな」なんて個人的には思ってたのです。


しかし経済的に優位な欧米文化において、「LGBTに対してサポートをする=優良企業」という価値観がメインストリームになってきています。


その結果、市場の原理を通じて日本出身のグローバル企業が追従する様子を見ていると


あーこうやって文化の変化って起きていくんだなって


感心してしまいます。


ところで最初に言うと記事を読まなくなる人も多いかと思って書きませんでしたが私自身ゲイです。

しかしゲイだからこのニュース嬉しい〜!と言いたいわけではなく、これは今後、ますますグローバル企業主導で文化が形成していくことの意味を考えさせられるなと思っています。


女性の平等な雇用、イスラム教徒に対する扱い、LGBT従業員の福利厚生、など人権という観点からも重要な問題が、「グローバルマーケットで一番権力を持つプレイヤーの価値観は何か」にこれまで以上に左右されることになるのでしょう。


パナソニックが同性婚を社内規定でサポートするのは大賛成です。企業の社会責任というだけでなく、クリエイティビティと優秀な人材の確保という意味からも賢い判断だと思います。


パナソニック従業員の皆さん、おめでとうございます。


ーーーー

近藤司

tsukasa.penmag@gmail.com



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