Tsukasa Kondo

Tsukasa Kondo / Actor / Writer
近藤 司/役者/脚本家

兵庫県神戸市出身。2008年渡米。以後東京とNYCを中心に役者/脚本家としての活動を続ける。最近ではYouTube上で全6話が公開されているWebドラマ「2ndアベニュー」の脚本を担当し、役者としても出演をしている。モットーは「よく食べて、よく寝て、二度寝する」。

2ndアベニュー第一話 http://youtu.be/9jbXtOYNS1w
公式ウェブサイト http://www.tsukasakondo.com

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広告を作る奴らのルールに従わないといけないのはなぜだ

バンクシーという英国アーティスト、日本でもすごく有名ですよね。作品が億を越える金額でやり取りされる彼ですが、ゲリラ的に落書きアートを制作することからNY市長に器物破損の犯罪者と呼ばれたりもしています。

そんな彼にまつわるとても有名な作品の一つにコカコーラの広告をパロディしたものがあります。グーグルで「Banksy」「coca cola」とイメージ検索するとたくさん出て来ます。
広告を作る奴らのルールに従わないといけないのはなぜだ
赤地に白い文字なのでコカコーラだと我々が思ってしまいますが、実際は彼の主張が白いフォントでボトルの形に並べられているのが分かります。

(5月3日追記:このデザインはミラノのグラフィックデザイナーKarina Nurdinova氏がバンクシーの文章を使って制作した物のようです。バンクシーの発言はLAのグラフィックデザイナーSean Tejaratchi氏の1999年のエッセイ『Death, Phones, Scissors. 』に大きくインスピレーションを受けたと言われています。)

私はこの作品の発想と、そこに書かれている批判的な思考がすごく好きです。私が個人的に日本語に訳したものを制作してみましたのでちょっと読んで見て下さい。
広告を作る奴らのルールに従わないといけないのはなぜだ
私のFacebookで大きい画像をアップロードしています。こちらをクリックしてご覧下さい。画像の著作権は放棄しています。画像の複製、二次使用は連絡無しにして頂いて結構です。

このブログの巻末に私の訳の全文を掲載していますので文章をちゃんと読みたい人はそちらをご覧下さい。

私の今のルームメイトはアメリカ人の男性で、広告代理店で働いているんですが、彼にこれを見せた時に彼がいった言葉が

「おーこれ拡大印刷して部屋に貼りたいね。これは事実だし。このことは自分に常に思い出させないとな。」

でした。私もここには多くの事実が含まれていると考えます。私自身、広告の仕事をして給与をもらうことがあります。

でも広告って、見る側からすると選べないことがほとんどですよね。急に目の前に現れて、自分の気持ちに影響を与えてくる。もちろん良い影響を受けることもあれば中には自分のコンプレックスをついてくる広告もたくさんあります。

自分が買い物をしている時だけでなく、ただ公園を散歩している時、車でドライブしている時、次々と広告が目に入ってきますね。「広告を見ずに過ごす」という選択肢は現代の私たちには存在しません。

みなさん、毎日の通勤ルートでどうしても目にしてしまう広告、その中にちょっと癇に障るものって絶対に一つはありますよね。広告主がお金を払っているからって、なぜ自分がそれを我慢しないといけないのか?

ものすごく労力と時間とお金をかけて訴えれば広告を取り下げてもらうことはできるかもしれません。

あれ?でもそれを「お願い」するのが「あなた」なのってもしかしてちょっと妙なのかも?企業が「あなた」に「これ毎日視界に入ってくるんですけど、いいですか?」とお願いしてきたことってありましたか?

「皆の場所」であるはずの公共の場所にどんなメッセージや宣伝が流されるか、それは皆ではなくて企業がコントロールしているという現状。それについて批判的な気付きを与えてくれるこの言葉は広告に関わる者だからこそ大事にしたいと思います。

いやーそれにしてもパワーポイントでこれを作るのは大変でした(笑)

以下、訳です。
***********************

あなたはいつも馬鹿にされている。毎日。あいつらはあなたの生活に首を突っ込んであなたを卑下して、それで消えてしまう。
彼らは高層ビルからニタニタと君たちを見下ろしてちっぽけな存在になった気持ちにさせてくる。あなたは魅力がなくて、あなたのいない場所で皆が楽しんでいる、と頭にすりこんでくる。
あいつらはテレビを使って君の彼女を不安にさせて、自信をなくさせる。最新のテクノロジーを使って君たちをいじめている。あいつらっていうのは広告を作るやつらだ。
そして奴らはあなたのことを笑っている。でもあなたは彼らに触れることはできない。商標、知的財産、著作権法っていうのは、あいつらがどこだろうと何だろうとおとがめ無く言えるってことを意味している。

そんなルール糞くらえだ。

公共の場で表示されていて、あなたがどうしても目に入ってしまう広告というのは、あなたの物である。あなたが取ってしまっても、アレンジしてしまっても、利用してしまってもいいのである。その広告をどんな風に使ってもいいのである。それに対して許可を求めるなんて、あなたの頭に投げつけられた石を「これ使ってもいいですか?」と聞くようなものだ。あなたたちは広告を出している企業たちに対して、何の借りもない。借りなんてゼロ以下だ。行儀良く親切にしてあげる必要なんて特にない。企業があなたたちに借りがあるんだ。あいつらは、君たち一般市民より企業が優先されるように世界を作りかえてきたんだ。あいつらは君たちの許可を求めたりなんて一度もしなかっただろ。だから企業の許可を求めるなんてこと絶対にしなくていいんだ。

バンクシー

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