Toshiyuki Araoka

Toshiyuki Araoka / Buyer / Director
荒岡 俊行/バイヤー兼ディレクター

1971年生まれ。東京・御徒町出身。1940年から続く「荒岡眼鏡」の三代目。
父方も母方も代々眼鏡屋という奇遇な環境に生まれ育ち、自身も眼鏡の道へ。
ニューヨークでの修業を経て、2001年に外苑前にアイウエアショップ「blinc(ブリンク)」、
2008年には表参道に「blinc vase(ブリンク・ベース)」をオープンさせる。
「眼鏡の未来を熱くする。」をミッションに掲げ、
眼鏡をカルチャーの1つとして多くの方々に親しんでいただけるよう、眼鏡の面白さや楽しさを日々探求しています。
http://blinc.co.jp

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矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

先日、うちのショップのブログでも紹介した人一倍顔の大きいショップマネージャーの矢澤氏は、コンプレックスが全くないそうです。唯一ちょっと気になる悩みは、自分の顔に合うサイズの眼鏡がないことくらいだそうです。眼鏡屋として致命的とは思わないところが、ポジティブで素敵です。

矢澤マネージャーは、小学生の頃から頭部が大きく、少年野球の時についたあだ名が、元ヤクルトスワローズの「オマリー」。オマリーは、ヘルメットと頭のサイズが合っておらず、バッターボックスに立った姿が印象的で、頭が大き過ぎてヘルメットが浮いたように見えます。そのオマリーは、長嶋茂雄に憧れていて、空振りした時にスイングの風圧でヘルメットが外れ落ちるのを狙っていたらしいです。また、長嶋茂雄のスイングは凄まじく、空振りするとその勢いでヘルメットが三塁側のベンチまで飛んでいったとも言われています。

そんなうちのオマリー、いや矢澤マネージャーと一緒に、僕の地元の上野恩賜公園の「顔」に関する名所を一緒に巡って来ました。

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

まず最初に向かったのは、不忍池の弁天堂にある「めがね之碑」です。明治100周年を記念して1969年に建てられました。東京の眼鏡の聖地です。
うちのショップの母体、荒岡眼鏡の創業者である僕の祖父も建碑に携わっています。
矢澤マネージャーが、めがね之碑の後ろの石に刻んである「荒岡秀吉」という名前を見つけて、「ん、荒岡? これって、もしや!?」とまるで手柄を見つけたかのようにどや顔で僕に話してきました。その通りです!

「めがね之碑」については以前のブログでご紹介していますので、ご興味ある方は、下記のURLからご覧ください。
祖父の息吹に触れる場所(http://www.pen-online.jp/blog/t-araoka/1459502579/)

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

次に向かったのは、上野のシンボル「西郷さん」の名で親しまれる西郷隆盛像。
西郷さんの前で記念撮影。矢澤マネージャーの神通力で遠近法を狂わせ、まるでトリックアートかのように「西郷さん」が等身大の大きさに見えます。

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

矢澤マネージャーは、「初めて見たのですが、西郷さんはもっと大きいのかと思いました。」と何気なく言いました。
たしかに子供の頃に僕が見た西郷さんはとてつもなく巨大な印象がありましたが、大人なって見るとなんだか小さく見えてしまいます。

西郷さんの顔は、とても男らしく、いかにも偉業を成し遂げそうな感じがします。
しかし、実はこの西郷さんの顔、本当の顔は誰も知らないそうです。西郷さんの写真は、一枚も残っていないのです。肖像画にある西郷さんの顔も、西郷さんの弟と従兄を見て想像で西郷さんの顔を描いたと言われています。

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

西郷さんの銅像から、上野精養軒の近くまで行き、小高い丘に登ると「上野大仏」があります。大仏といっても、胴体がなく大仏の顔だけが祀られています。

大仏の前に立つと、小顔効果があるのか、矢澤マネージャーの顔がなぜか小さく見えます。上野公園に連れて来た甲斐がありました。

この大仏は、もともとは胴体もあり、全長が6メートルもあったそうです。

関東大震災の時に頭部が落下しました。胴体は寛永寺が保管していましたが、戦争で軍需金属資源として使われて無くなりました。

残された顔の部分は、「これ以上落ちない。」ということから、受験生が合格祈願に多く訪れます。

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

次に向かったのは、巨匠ル・コルビュジエの建築により世界遺産に認定された国立西洋美術館。1959年に建てられた建物は必見の価値があります。ル・コルビュジエは、太めの個性的な眼鏡を掛けていました。ル・コルビュジエは、フランスのマックス ピティオンという眼鏡のブランドが経営破綻した後に、その眼鏡を入手し別の工房で同じように作らせて、それを掛けていたらしいです。昔は、手作りで眼鏡を作らせることが今よりも普通でしたからね。ちなみにマックス ピティオンは、2013年に復活しています。ギターリストのジョン メイヤーが、眼鏡好きであることからマックス ピティオンの現オーナーになっています。

また、台東区のゆるキャラで「コルビおじさん」というのがあります。世界遺産登録前の推進PRで作ったそうです。画像をご紹介出来ないのは残念ですが、気になる方は、ネットで画像検索してみてください。
「コルビおじさん」は、なんとなく柳原良平の「アンクルトリス」を彷彿し、懐かしい感じがします。顔つながりでいえば、柳原良平といえば「かお かお どんなかお」という絵本を出しています。小さなお子さんがいらっしゃる方にはぜひオススメです。

矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内

国西洋美術館の中に入ってみると、次回の展示予告が目に留まりました。
16世紀後半にウイーンとプラハのハプスブルク家に愛された奇想の宮廷画家、「アルチンボルド展」が、6月20日から開催されるそうです。
野菜や果物などにモチーフに、にんじん、たまねぎ、かぶ、トマトなどで顔の表現にする肖像画はとても謎めいており、奇想天外です。
驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、もはや矢澤マネージャーの顔すら「ホースラディッシュ(西洋ワサビ)」に見えてきました。

会期 2017年6月20日(火)-9月24日(日)

会場 国立西洋美術館[東京・上野公園] 

http://arcimboldo2017.jp/

上野公園に行った感想はと聞くと、「存在のある顔って、みんなに親しまれて大事だなあと思いました。これからもブリンク外苑前の顔として頑張ります!」とのことです。
以上、矢澤マネージャーと行く、「顔」で巡る上野公園案内でした。

ブリンク外苑前にお越しいただくと、矢澤マネージャーがおります。
外苑前にいらした時はぜひ立ち寄りいただき、どうぞお気軽に矢澤マネージャーに話しかけてみてください。

ちなみに矢澤マネージャーが掛けている眼鏡は、イギリスのサヴィル ロウというブランド。東ロンドンにあるサヴィル ロウの工場にカスタムオーダーし、自分に合った大きいサイズの眼鏡を作ってもらい悩みは解決したとのことです。
詳しくは、ブリンク外苑前のブログ記事をお読みいただけたら幸いです。(以下のURL)

http://blinc.co.jp/blinc/journal/7915/

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