Naoko Aono

Naoko Aono / Writer
青野 尚子/ライター

アート、建築関係を中心に活動しています。趣味は旅行と美術鑑賞と建築ウォッチング。ときどきドボクも。共著に「新・美術空間散歩」(日東書院本社)。

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いちはらアート×ミックス

いちはらアート×ミックス
いやー、ヤバイ電車乗っちゃったなー、と思いました。ゾンビが車内にわいてるのです。3月21日から千葉県で開かれている芸術祭「いちはらアート×ミックス」の出品作の一つ、小湊鐡道でのパフォーマンス風景。出演は指輪ホテル、「あんなに愛しあったのに〜中房総小湊鐡道篇」というタイトルです。
いちはらアート×ミックス
電車は田園風景の中を走っていきます。ときどき車窓からこんな風景も見えます。どこかおかしくなった宮沢賢治的めちゃくちゃさがあって、かなり笑えます。自分の中のどこかがはずれていく感覚が気持ちいいです。
このパフォーマンス電車は駅と駅の間で止まったり、通常の運転規則や安全規則からはずれる運行もします。鉄道会社は国交省の許可をとるのにかなり苦労したそう。でもよくやってくれました、という感じです。
いちはらアート×ミックス
今回はこの小湊鐡道沿線に会場が散らばっています。そのうちの一つ、市原湖畔美術館のアルフレド&イザベル・アキリザンの作品。逆さになったボートにぎっしりと段ボールの家が建っています。ボートが街の屋根のようにも見えます。
いちはらアート×ミックス
その他には廃校になった小学校がいくつか会場になっています。これは「IAAES」(旧里見小学校)の滝沢達史さんの「おかしな教室」という作品。お菓子でできた学校があればいいのに、という子供の妄想がそのまま教室になってます。小湊鐡道の電車の模型が走ってたりして、見てる人が子供になれます。
いちはらアート×ミックス
これはまだ制作途中だったのですが、友枝望さんの作品。里見小学校にあった勉強道具などが素材です。
いちはらアート×ミックス
ドイツのアーティスト、ミシャ・クバルの「スピード・スペース・スピーチ」という作品。回転するミラーボールに反射して文字の断片が床や壁や天井をくるくる回ります。この部屋はもとコンピュータ教室。「この作品に似合っていていいでしょ」と作者は満足そうでした。
いちはらアート×ミックス
大巻伸嗣さんの作品はアーティストの故・タイガー立石さんがアトリエにされていた古い日本家屋をギャラリーにした「アートハウスあそうばらの谷」にあります。薄暗い空間にいろんな仕掛けの作品が次々と現れます。

いちはらアート×ミックスは5月11日まで。今回紹介できませんでしたが、Soup Stock Tokyoのスマイルズなどが協力したカフェなど、食が充実しているのも特徴です。ディレクターは越後妻有、瀬戸内国際芸術祭を手がけた北川フラムさん。でも越後、瀬戸内とはかなり雰囲気が違います。なんというか、もっと近い感覚です。物理的にも距離が近くて、(東京から1時間〜1時間半ぐらい)ちょっと出かけてみたら思いがけず妙な非日常空間が現れる感じ。1度と言わず何度か出かけてみたいお祭りです。

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