Makoto Sasaki

Makoto Sasaki / video director/ movie director
佐々木 誠/映像ディレクター/映画監督

98年より音楽プロモーション映像やテレビ番組などを演出。ドキュメンタリー映画とドキュメンタリー風のフィクション映画も監督している。今まで撮影で訪れた場所で好きなのはケニアとインド、そしてハワイ。
http://sasaki-makoto.com

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戸川昌子さんと「青い部屋」

推理作家、シャンソン歌手として知られる戸川昌子さんの訃報を昨日の夜、聞いた。

存在自体が虚実皮膜、物語の登場人物のような方だったから、まだピンときていない。

20代の頃、大変お世話になった。


私がはじめて制作したドキュメンタリーは、MONDO21で放送された『青い部屋 35年の物語』(02)で、言わずと知れた戸川昌子さんが作った伝説のシャンソニエ「青い部屋」を過去と現在を交えて描いた作品だ。


00年代はじめ、「青い部屋」によく遊びに行っていた。
当時、店長(イベントプロデューサー)をやっていたソワレと仲が良かったからなのだが、ほとんど毎週行ってたと思う。
いまも付き合っている友人の多くはここで出会った。
まさに青春だ。

戸川さんはほとんどいつもいらっしゃって、まだ何者でもない我々のどうでもいい話に耳を傾け、そして、だいたい最後に「リリー・マルレーン」を歌ってくれた。


どういう流れかよく覚えていないが、MONDO21のプロデューサーの間地さんもよく来ていて、その縁で、当時、音楽PV中心のディレクターでドキュメントを撮ったことがない私が「青い部屋」を題材に番組を制作することになった。


私は“今”の「青い部屋」を撮ることにそこまで興味はなかった。

やはり面白いのは、歴史であり、戸川昌子そのものだ。
そこに執着しすぎて、“今”の「青い部屋」を中心のドキュメントを考えていたソワレと衝突した。

青い部屋の歴史、今の青い部屋を同時に描くことは、戸川昌子自身を描くことに自然となっていった。


激動の20世紀をタフに生き抜き、21世紀に入ってもなお底知れぬエネルギーを放って輝き続け、老若男女、誰にでも愛される美しき"怪物"

ーーーゴッド・マザー。

やはり戸川昌子は凄かった。

戸川昌子さんと「青い部屋」

戸川さんと最後にお会いしたのは、おそらく5年前。
サラヴァ東京で行われた「大いなるディーバ〜戸川昌子の秘蔵映像特集」というイベントだった。
この時『青い部屋 35年の物語』も上映したので私も呼んでいただいたのだ(上記の写真はその時の戸川さんと私)。

この時久しぶりにお会いしたのだが、まったく衰えを知らない相変わらずのパワーに圧倒された。
この人は私が還暦を迎えてもまだこのままなんだろう、とか勝手に思っていた。

だから、ちょっといままだ信じられない。

まだ戸川さんが歌う「リリー・マルレーン」は生々しく耳に残っている。

信じられないけど、お礼は言いたい。


お世話になりました。
楽しかったです!


ありがとうございました。

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