Kazushi Takahashi

Kazushi Takahashi / Fashion Writer
高橋 一史/ファッションライター

明治大学&文化服装学院卒業。編集者がスタイリングも手がける文化出版局に入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。担当ジャンルは、ファッション&音楽。退社後はフリーランスとして、原稿書き・雑誌編集・コピーライティング・広告ディレクション・スタイリングなどを行う。
kazushi.kazushi.info@gmail.com

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ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

2016年春夏のファッション傾向は、継続されるナチュラルベーシックなスタイルと、派手でクセのあるスタイルの真逆な二極化に向かっているようです。

世の多くの男性は、デニムやミリタリー服、アースカラーの服をさらっと着るでしょう。

こうしたノームコアなテイストに飽きた人や、刺激を求めている人が、デザインものの服を着てみたり、派手な小物類を好んでみたり。


そんなエッジーなファッション好きの間でキーワードになっている言葉が、「タッキー」

「Tacky」=「ださい、悪趣味な」という意味で、ブランドでいうと「グッチ」や「プラダ」のレディスあたりが代表的と言われております。


で、メンズでもレディスでも話題を集めてるアイテムが、「スカジャン」です


★Louis Vuitton★

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ルイ・ヴィトン

プレス向け内見会にて。

「スカジャン」=「横須賀ジャンパー」。

日本発祥の洋服であり、大戦後に日本に駐留していたアメリカ軍人が着た刺繍服をアレンジして、彼らへの土産モノとしてつくられた、ニッポンオリジナルのアイテムなのです。

(スーベニア・ジャケットと呼ばれます)

本体の素材はシルク……ではなく、その代用品として用いられたレーヨンやアセテート。

高級すぎる素材ではないあたりが、ジーンズとも共通するオーセンティックウェアらしいところ。

袖付けは、動きやすい「ラグラン袖」が基本です。

衿はスポーティな「リブ」仕様。

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

衿つきの変型スカジャン。
刺繍モチーフは中国的。

世界各地の工芸的なモノづくりにフォーカスした今季の「ルイ・ヴィトン」は、オリエンタルテイストが満載。

特にこれらのブルゾンにグッと来ました!

基本に忠実なようですが、スカジャンに特有のアジア地域の国名や土地名の文字刺繍はナシ。

このアイテムが世界のモード界で人気になったのは、ヒッピーやフォークロアの70年代ブームの流れを受けてのことでしょう。


スカジャンって、着こなし難易度最高ランクの服です。

(若いイケメンでもない限り、チンピラか、レトロコスプレになりがち)

新調しなくても、昔買った服があれば、箪笥の奥から引っ張り出せばいいと思うんですよ。

形がダボダボだったとしても、ルーズ流行りの昨今ならぜんぜんアリですから。

「どうせなら高級品を」、という御仁はハイブランドを選択するのもイイでしょう。

古着屋さんで探す手もありますが、50年代のモノは5〜10万円ほどしますね。


★Valentino

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ヴァレンティノ

プレス向け内見会にて。

凝ったテクニックの服づくりや、リアリティのあるデザインで世界のメンズモードのトップを走る「ヴァレンティノ」。

トレンドに敏感な彼らもやはり、このブルゾンをリリースしてきました。

印象は完全にスカジャンですが、ボディはフロントがスナップ留めの「スタジャン」ふう。

ヴァレンティノが得意とするカモフラージュ柄も取り入れたハイブリッドデザインです。


★Dries Van Noten


ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ドリス ヴァン ノッテン

プレス向け内見会にて。 

ベルベットをベースにしたボディの胸にラグジュアリーな立体刺繍が。

もはやスカジャンとは呼びにくいですが、刺繍テクニックをファッションに取り入れる、いまどきの感覚に満ちています。

テロっとしたボディもスカジャンのムード。

「ドリス ヴァン ノッテン」は、ずっと昔から刺繍をやり続けている、その道の先駆者。

ドリスに関するそんなお話は、3月1日売のPen「ファッション特集号」をご覧ください〜。

(勝手に内容リークしていいのか??)


★Slow Gun

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

スロウガン

アタッシェドプレス STUDIO FABWORK 内見会にて。

ナチュラルな東京的ワードローブにしっくりと馴染むスカジャンを発見!

ニッポンブランド「スロウガン」の、白一色のミニマルな一着。

刺繍モチーフは、コアなファンがいる希少な「アラスカ」モデル。

(50年代にアラスカがアメリカの州の一つになったことを記念したデザインのようです)

日常への落し込みの巧みさが、さすが日本人デザイナーとゆーか、さすがスロウガンとゆーか。

実力派のベテランブランドは、一味違うのです。

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

素材違いのモデル。

水色に近いウォッシュドデニムも、人気のトレンド素材です。



★JOURNAL STANDARD relume

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ジャーナルスタンダード レリューム 内見会にて。

これカッコイイですよねぇ!

ルーズなワイドシルエットのチノパンや白麻パンツなどの同系色コーデがばっちりハマる一着。

ただ、ブランド名が分からん……。

「ジャーナルスタンダード レリューム」の店の仕入れモノなのは確かなので、気になる人はお探しください m(_ _)m


★MUVEIL

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏
ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ミュベール

2016年春夏展示会にて。

レディスでもスカジャン流行りな一例を。

ニッポンブランド「ミュベール」らしい「タッキー」感覚です。

ミュベールもず〜っと長年、刺繍テクニックを用いた服づくりを続けています。



★doublet

ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏



ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ダブレット

2016年春夏 PR01.Trade Showにて。

ええ、スカジャンじゃないですよ、コレは。

でも、まるっきりスカジャンですよね w

ポピュラーなモチーフを、これでもか!と詰め込んで重ね刺繍したパロディデザインのプルオーバー。

荒削りな勢いの良さがニッポンの若手ブランドの強みだと思います。

個人的にも大注目している「ダブレット」。

“オトナなストリート” を掲げるショップ「WISM」などで取り扱われてますから(このアイテムがあるかは未確認)、チェックなさっては?


最後に、私物スカジャンの背中を。


ルイ・ヴィトンもヴァレンティノも、「スカジャン」に夢中:2016年春夏

ニッポンブランド「エィス」。

糸刺繍でなく、ビーズを縫い付けるビーズ刺繍が施されています。

手仕事によるものです。

以前にこれ着てたらPen編集部の人に、「怖い人に見える」と言われました (¯―¯٥)

どーせ、ギスギス人間なんで、いーんです!

品のいいコーデをよ〜く考えつつ、今年の春はガンガン着ようと思います。



All Photos © Kazushi Takahashi

撮影:高橋一史

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